聖杯戦争初日 6 ページ28
客間に私と霊体化したカルナが残される。
残ったお茶を飲んでいたら、カルナが霊体化を解いて現れた。
「マスター。」
「ん？どうしたのカルナ？」
「あのサーヴァント、ランスロットについてだ。」
「わかった。横座って。」
横の座布団をとんとんと叩いて座るのを促すと、カルナは素直に従った。
「カルナはあのセイバー…ランスロット卿についてどう思う？」
「まだ武器を交えた訳ではないから詳しくはわからんが、相当の使い手と見るべきだろう。」
根拠はよくわからないが、武人のカルナがそう言うのだったらそうなのだろう。
「…勝てる？」
「向こうのマスターの手の内も見えない以上、確かな事は言えん。だが、お前がマスターである限り、オレはこの命をかけて、お前を勝利に導こう。」
完璧な答えだった。嘘偽りないカルナの言葉に心打たれる。そうだ、私が召喚したのは、こんな答えを当然のように出してくれる英霊なんだ。
「ありがとう、カルナ。すごく、心強い。貴方を召喚して良かった。」
「改めてそう言われるとどこか面映ゆいな…。あぁ、オレもお前のようなマスターに出会えて良かったと思っている。」
カルナは少し照れたように頬を染めて、嬉しそうに答えた。ふと、彼の肌が白いから頬が染まっているのがよくわかるな…、なんて思ったりした。
「そ、そんな…、私も面と向かって言われるとちょっと照れ臭いというか…！とりあえず！現段階はどうするのがいいと思う！？」
これ以上恥ずかしい姿を見られたくなくて、話題を変える。カルナも徐々に普通の表情へと戻った。
「そうだな…、現段階で神崎と敵対するのは得策とは言い難い。奴が不可侵を守る限りは協力し、他の魔術師に対抗することを進言する。セイバーの実力も未知数だ。いずれ奴とも戦う事になるのなら、その力量を観察しながら協力するのが良かろう。」
「そうだね。それでいこう。」
唱える異議も見つからない。私はカルナの提案を受け入れた。
「あ、そうだ私ちょっとした仕事あるから別棟に行くね。別棟って言っても神殿がある方だよ。」
「一人で行くのか？何かあってからでは間に合うかわからん。オレも行こう。」
「そんな危ないとこはないと思うけど…。まぁ、アサシンの件もあったしね…。わかった、一緒に来て。」
私はカルナを引き連れ、別棟の神殿へとやってきた。これから行うのは私にしか出来ない、魔力を込めた札に続く、私の第2の奥の手。
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狂弥(プロフ) - みんみさん» ありがとうございます〜！フォロー失礼しますね！ (2019年9月24日 14時) (
レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» 了解です！それでしたらこちらのアカウントにどうぞ！@shinkisato3711 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - みんみさん» コメント返信ありがとうございます！まだ未成年なので全年齢の方がいいです！ (2019年9月24日 13時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» こんにちは！コメントありがとうございます！そんな事を言ってくれるなんて嬉しいです…！Twitterやってますよ！ほぼfateの話だけど18歳以上しか許可できない裏垢と、あまりfateの話はしないけど全年齢向け、どちらがいいですか？ (2019年9月24日 7時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - こんばんは！いつも更新楽しみにしてます！質問なのですがTwitterなどはしているのでしょうか？不快でなければ教えていただけると嬉しいです！ (2019年9月23日 23時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんみ | 作成日時：2019年8月28日 22時
