聖杯戦争前日 3 ページ13
「ここが私の家です。」
「知っているが…。」
「案内してるんだからもうちょっと付き合って。」
「承知した。」
自信満々に紹介したら少し困った顔をされてしまった。
「はい、これが外観ね。純和風建築。」
門を出て少し離れた場所から家を見る。私の家は築何十年の木造建築…。一見すると外装が剥げていたりとボロ屋だが、腕のいい大工によって作られたためかなり長持ちしている。まだシロアリに食われたり床が落ちたりはしていない。
「はい、通り抜けますは庭です。左手をご覧下さい。蔵が沢山あります。」
私の家の起源は神代と言われる超絶長い歴史を持つ。そのため積み上げてきた魔術、道具、貰い物などとんでもない量になる。それをしまっているのが庭の左側にある蔵だ。ここにはご先祖さま達が書き上げてきた魔術書などもしまってあって、私も幼いときからそれを読んでいた。
「玄関です。」「居間です。テレビもあります。」「台所です。冷蔵庫のものは食べてもいいけど名前が書いてあるのは食べないでね。」「客間です。」「客間2です。」「客間3です。全部の客間を繋げると大宴会を開けます。」「お風呂です。今度カルナも入ってみてね。」「私の部屋です。窓側がカルナの布団で、入口側が私の布団ね。」「別棟です。従者の人達が住んでたり作業したりします。」「もう1個別棟です。神殿があってそこでお祓いの仕事してます。以上です。」
「…お前の家は広いのだな。まるで1つの城のよう、ドゥリーヨダナの宮殿を思い出す。こんなに広いと掃除が大変そうだ。」
確かに。いつも掃除をしてくれている従者の方達に感謝。
「まぁ家はこんな感じ。もしも敵襲があったら地形覚えてた方が有利かなって思って。」
「その通りだ。今回の案内でこの家の地形は把握した。どこから敵が現れようとも最短距離でお前の元に行こう。」
こういうふとした時、カルナの言葉は真っ直ぐすぎて心を揺さぶる。最短距離でお前元に行こう。という言葉が頭の中で繰り返される。そう断言して貰えることがなんだかとても嬉しかった。
「う、うん、その時はよろしくね!よし!家はこれで終わりだから後は春崎までの道のりと春崎市内だね!あっそうだ!」
大切な事を思い出して自室にカルナを連れていく。
「えーと確か…、あったあった。はいこれ。」
「?マスターこれは一体…?」
「現代服。」
そう…私はカルナに現代服を渡したのだ―!
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狂弥(プロフ) - みんみさん» ありがとうございます〜!フォロー失礼しますね! (2019年9月24日 14時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» 了解です!それでしたらこちらのアカウントにどうぞ!@shinkisato3711 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - みんみさん» コメント返信ありがとうございます!まだ未成年なので全年齢の方がいいです! (2019年9月24日 13時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» こんにちは!コメントありがとうございます!そんな事を言ってくれるなんて嬉しいです…!Twitterやってますよ!ほぼfateの話だけど18歳以上しか許可できない裏垢と、あまりfateの話はしないけど全年齢向け、どちらがいいですか? (2019年9月24日 7時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - こんばんは!いつも更新楽しみにしてます!質問なのですがTwitterなどはしているのでしょうか?不快でなければ教えていただけると嬉しいです! (2019年9月23日 23時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんみ | 作成日時:2019年8月28日 22時