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全てを話し終えると、Aは申し訳なさそうに俺に頭を下げた。
あまりにもいっぺんに情報が入りすぎてパンク状態なんだけど…
とりあえず、これだけはわかった。
「謝るべきは俺の方だ、そんだけ"力"を使わせちゃった上に迷惑しかかけてないし…」
彼女は俺を助けてくれた。
そしてなお、俺を心配してくれてる。
ごめん、と謝れば彼女は大きく首を横に振った。
『いえ、"力"の配分を間違えてた私のせいです…』
俺らの国の幹部には基本的に、腹黒い奴か、ぶっとんでるヤバイ奴しかいない。信頼はできるんだけどなー。
だからだろう、ある程度は…相手が本心かどうかくらいは、見抜ける自信がある。
だけどそれがいらないくらい純粋なのだ、彼女は。
「半月くらいって言ってたけど…本当に泊めてもらっても、いいの？」
『それは大丈夫ですよ！少し狭いかもしれませんが…』
確かに家はそんなに広くはない。けど
「そういやここ、すごい広いよね。これだけの本どうやって集めたの？」
『ほとんどは親からの譲り受けです、私は好きなんですが親はあまり興味がなかったみたいで』
いらなかったみたいです、と苦笑した。
『この中にはヒトの書いた本もあるんです、これとか』
そこにあったのはとても古い地図と本。
「え、これ…どこで、見つけたの？」
『そのぅ…沈没してしまった船とか、あるじゃないですか。あそこからもらったりしてます…』
とても言いにくそうに話してるけど、彼女に非はない。だって沈没してしまったら本類は必ずと言っていいほどダメになってしまうから。だから彼女は、
「これ…消えたって言われてる地図と日記だよ、大昔の渡航日記。すごいなぁ…」
この本を救った、とでも言おうか。超レアだし、オスマンとか喜びそう。
『私達の文字と少し違うみたいで…あんまり読めてないんです』
確かに開かれてるいくつかの本には、知らない言葉が綴られている。
よし、ここは腹をくくるか。
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あさぎ(プロフ) - 兎さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとなによりです、がんばります！ (2018年5月28日 18時) (
レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます、wrwrd!の皆さんのかっこよさが引き出せていたなら嬉しいです…！ (2018年5月28日 18時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
兎 - 面白い！更新頑張ってね〜 (2018年5月27日 16時) (レス) id: 35388e6f70 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - 面白いですね！みんなかっこいい...これからも更新頑張ってください！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 8d87a6fb69 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - CAさん» ありがとうございます！更新ゆっくりで申し訳ないですが、そう言って頂けると、とても励みになります…！ (2018年5月21日 1時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさぎ
作成日時：2017年8月30日 18時
