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side zm
「ふぅん？」
面白いものを聞いてしまった。あくまで勘だったけど、これで疑いははっきりした。
確実にあいつはなんか隠してる。
これは突撃するしかないやろ！
「トントーン、遊びにきたで」
いつものようにノックせず入っていく。疲れたような目が俺を見て、大きくため息をついた。
「ノックぐらいせぇや…なんの用？」
「いや、暇やから来た。さっき女の子が出てったのを見たんやけど、トントンもあの子と仲良いん？」
ほんの少し、目を細めた。
「大先生に書類押し付けられて、わざわざ届けに来てくれてん。俺はそんなにあの人と話してへんで」
「そうなんや？トントンって女の人と話せたんやね」
「あぁん？」
さて、どうするか。
「にしても、ひとらんも随分あの人のこと気に入ったんやな。よく見かけるし」
「恩があるんやって。それに、俺らと違ってめっちゃええ人やで」
「ほぉ？」
なるほどなるほど？
「ま、俺らと比べたら誰でもええ人になりそうな気がすんねんけど」
ま、こんなもんか。
「あ！グルッペンに呼ばれてたの忘れとった…」
「何してん、はよ行けや」
じゃ！と言いながら書記長室をあとにした。
「いやー、面白いなぁ？」
「なにが？」
グルッペンが睨んでた地図から目をはなす。呼ばれてはないんやけど、ただの報告。
「トントン。ひとらんの友達おるやん、あいつと絶対なんかあるで」
「ほぅ？」
「この国に来ん方がいいってアドバイスしてた。嫌いでもないのに」
トントンは女性関係は皆無やと思ってたんやけどなぁ。本気で心配しとるみたいやし。
「ま、グル氏の想像通りやと思うで？」
「トントンも絡んでるのか…めんどくさい事になった」
苦い顔で呟く。目の前の地図には無数の点。
「あそこ、もう動くつもりなん？」
「いや、まだだ。けど時間が足りん。兄さんに頼んではいるが間にあうかどうか…」
隣国。俺らがやっと戦争を終えたタイミングで目を付け、動き出した。今のこの国は、装備も武器も充分ではない。
「このタイミングで人魚がいる、なんて噂が広まればヤバいな…とりあえず、偵察を続けといてくれ」
「ちっす」
狂信的な人魚の崇拝国にこんな噂知られたら…な？
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あさぎ(プロフ) - 兎さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとなによりです、がんばります！ (2018年5月28日 18時) (
レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます、wrwrd!の皆さんのかっこよさが引き出せていたなら嬉しいです…！ (2018年5月28日 18時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
兎 - 面白い！更新頑張ってね〜 (2018年5月27日 16時) (レス) id: 35388e6f70 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - 面白いですね！みんなかっこいい...これからも更新頑張ってください！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 8d87a6fb69 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - CAさん» ありがとうございます！更新ゆっくりで申し訳ないですが、そう言って頂けると、とても励みになります…！ (2018年5月21日 1時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさぎ
作成日時：2017年8月30日 18時
