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side shao
「なぁ、なんで俺ら二人なん？」
いきなりグルッペンに呼ばれた。しかも、ゾムも一緒。
任務をするのは別にいいとして、ゾムとペアとか嫌な予感しかしないんだけど。
「それも話す。任務が先だ」
そんなに楽しそうでもないから戦争の話ではないんやろなぁ。
「で、その任務って何？偵察？」
ゾムも不思議そうに聞く。ま、それが妥当かな。
「偵察…ともいえるか。まあ近場だが」
「隣国？」
「いや。この城だ」
は？
「え、俺らの国で偵察すんの？」
「正確には、とある人物について調べてもらいたい。接触するかしないかは任せる」
俺らの頭にはハテナマークが浮かんだままである。
「お前ら、ひとらんの知り合いの女を知ってるか？」
「あー、見たわ」
「見てへんけど、話は聞いとるよ」
シッマと大先生が可愛い子がいるって話してたっけ。あいつらだけずるいよなほんと。
「率直に言おう。そいつが人でない可能性がある」
「はぁ？」
「人でないならなんやねん、天使か？」
うろ覚えだが、天使の羽は魔法みたいなものだと聞く。それなら日常で無くても不思議じゃない。
「いや、人魚だ」
「え、でも尾ひれ無いやんな？」
「あれはまやかしみたいなもんや、無くす事もできる」
へー、なら羽みたいなもんなんかな。
…ってか、さ。
「なんでそんなん知っとるの？それに、調べて欲しいって…」
「来るようになったのは最近だが、この前そいつの近くの窓が一斉に割れたらしい。普通じゃ考えられん」
そこまで言って、面倒くさそうに一つため息をつく。
「天使は人間を嫌う。間違えてもここに来る事は無いだろう。消去法で残るのは、人魚だけだ」
「なるほどなぁ…随分詳しいねんな」
まぁな、と鼻で笑うグルッペンはどこか嘲笑してるような…
「ま、それで訳わからんもんが近くにおると厄介やから調べておけって事。まだ接触してないお前らなら、うまく情報集められるやろ」
「って事は、ひとらん達は知らんねんな？」
「言ってない。極秘ミッションだからな」
やっと笑ったと思えば、にやりと悪そうな笑みを浮かべる。そう言われると面白そうやんけ。
「俺、やるわ。ゾムは？」
「んー、なんかトントン隠してるっぽかったし…気になるからやるわ」
「決まりだな」
さて。
任務開始だ。
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あさぎ(プロフ) - 兎さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとなによりです、がんばります！ (2018年5月28日 18時) (
レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます、wrwrd!の皆さんのかっこよさが引き出せていたなら嬉しいです…！ (2018年5月28日 18時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
兎 - 面白い！更新頑張ってね〜 (2018年5月27日 16時) (レス) id: 35388e6f70 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - 面白いですね！みんなかっこいい...これからも更新頑張ってください！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 8d87a6fb69 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - CAさん» ありがとうございます！更新ゆっくりで申し訳ないですが、そう言って頂けると、とても励みになります…！ (2018年5月21日 1時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさぎ
作成日時：2017年8月30日 18時
