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side zm
暇や。
なんで今日に限ってあいつらどこもおらんねん。
手合わせするっていう口実で、あいつらで遊ぼうと思ったのに…
「しゃーないなぁ…」
気分はのらんけど報告書でも書いとくか。この間の＊＊国の潜入報告。
あそこの人魚への信仰は深すぎてもはや狂ってる。特に上の奴らが。
やから、人魚を嫌う俺らを敵視しとる。戦争が起こるのは時間の問題やろな。
ぱこっとダクトを開けて顔を覗かせれば、呆れたようにこちらを見るトントンが書類に埋もれていた。
「あのさぁ…」
「報告書持ってきたでー」
「ドアから入ってきてって、何度言ったらわかるんですかねぇ」
「こっちの方がラクなんやって、近道やし」
「そういう問題じゃないんだよなぁ」
ぱらぱらと目を通し、山とは別に書類を置いて。
「オッケーや、受け取っとく」
「ちっす」
書類を渡す時に、ふと気づいた。
目の隈がひどい。
「あれ、昨日休みやなかったっけ？ちゃんと寝れへんかったん？」
「あー、昨日は色々あって…考え事してたら中々寝れなくてな」
「珍しいなぁ…何があったん？」
そういうと、口をつぐんだ。
「まぁ…色々あったんや」
「そんなん言われたら気になるやん」
そんな話をしていると、外からわりと大きな笑い声が聞こえた。さっき俺が探してた奴の。
窓から声の方を見れば、ひとらんの畑で騒いでるあいつらがいた。なんやあそこにおったんか、どうりで探しても見つからん訳や。
「…ん？」
見れば、泥だらけの大先生を見て爆笑してるシッマと苦笑するひとらんの横に、見慣れない人影が見えた。
「トントン、あんな子城におったっけ？」
「おん？」
隣に来たトントンが。
「…あの子、は。ひとらんの友達らしいで」
「へー、あいつ女友達おったんやな。なんで知っとんの？」
「昨日街に行った時にたまたま会ってん、紹介してもらった」
その子を見て、かすかに目を見開いたのを見逃さなかった。
「…ふーん」
ひとらんの隣で楽しそうに笑う彼女。大先生とコネシマとの仲も良さそうだ。
「そや、ゾム。次の任務の詳細渡しとくな」
「ちっすちっす」
受け取って、ダクトから帰る。後ろで怒る声が聞こえたけど気にしない。
ただの勘やけど。
あの子、なんかあるな。
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あさぎ(プロフ) - 兎さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとなによりです、がんばります！ (2018年5月28日 18時) (
レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます、wrwrd!の皆さんのかっこよさが引き出せていたなら嬉しいです…！ (2018年5月28日 18時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
兎 - 面白い！更新頑張ってね〜 (2018年5月27日 16時) (レス) id: 35388e6f70 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - 面白いですね！みんなかっこいい...これからも更新頑張ってください！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 8d87a6fb69 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - CAさん» ありがとうございます！更新ゆっくりで申し訳ないですが、そう言って頂けると、とても励みになります…！ (2018年5月21日 1時) (レス) id: 14bed239fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさぎ
作成日時：2017年8月30日 18時
