私は十六夜咲夜の妹でNRCに通います【深海の商人編】 (ページ10)

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episode 3-10 ページ10

エース「火を出さないグリムとか、ただの狸だわ」

グリム「ふなぁ～.........オレ様は狸じゃね～.......きゅぅ.....」

バタッとグリムが倒れる

アズール「皆さんはこの『黄金(きん)の契約書』にサインをした。正式な契約は、何人たりとも破棄できない。どんな魔法を使おうが、この契約書に傷ひとつつけることはできませんよ。フフフ.......。頭にイソギンチャクが生えている限り君たちは僕の命令に従わざるを得ない。まずはこのラウンジを清掃してもらいましょうか。次に食材の仕込みを。さあ、立ち上がってキリキリ働きなさい！」

エース「マジかよ....」

アズール「ジェイド、フロイド。新入りの指導は任せましたよ」

ジェイド、フロイド「はい/は～い」

アズールはジャックに次はぜひお客様としておいでくださいと言うと立ち去って行った

ーモストロ・ラウンジ、VIPルームー

ガチャと扉が開く音がする

A「......(ウトウト)」

私はうたた寝をしていた

アズール「Aさん、.......十六夜Aさん」

A「は、はい...！」

アズールさんの呼ぶ声で目を覚ました

アズール「どうぞ、紅茶です」

目の前に紅茶が出された

A「ありがとうございます」

私はお礼を言い一口飲んだ

アズール「...貴女、オクタヴィネル寮に転寮する気はありませんか？」

A「ｯ...、え？」

彼の発言に驚いた
確かに入学式の時、闇の鏡から全ての寮に相応しいとは言われたけれど...と思った

アズール「貴女は相当苦労しているようですし転寮してしまえば楽になるのでは..と思いまして」

A「...すみません、考えさせてください(見透かされている)」

紅茶を飲み終わり私はこれ以上は彼の邪魔になってしまうと考え立ち上がり扉の方へ向かった

A「.....グリムの事ですが.....言うことを聞かなかったりしたら容赦なくやってくれて構いません。では..」

そう言い残すと私はラウンジを後にし寮へと向かった

ー少女、移動中ー

ーオンボロ寮ー

寮の前にはジャックがいた

A「ジャック...」

ジャック「....お前が別室にいる間アズールとエース達が戦ってたんだ」

私はジャックから先ほどあったことを聞かされた
立ち話もどうかと思ったので、鍵を開けジャックと共に寮内に入っていった

ジャックを談話室に案内すると私は自室に行き制服からメイド服に着替え一階へと降りた