私は十六夜咲夜の妹でNRCに通います【深海の商人編】 (ページ43)

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episode 3-43 ページ43

グリム「ふな"っ！人魚の世界じゃ、警備員もやっぱ人魚なんだな」

デュース「何を当たり前なことを.......」

エース「ヨシ。んじゃ、オレが人魚の警備員の気を引いてるから。お前たちはその間にこっそり裏から忍び込んで写真を拝借してきて」

ジャック「1人で大丈夫かよ」

エース「ジャックは馬鹿正直だし、デュースは途中でボロ出しそうだし。ま、オレに任せとけって」

A「エースがそう言うなら....」

私はそう言い物陰に隠れた

エース「うわ～～っ、マジかよ！？」

わざとらしくそう言うエース

人魚A「.......ん？キミ、どうしたんだい？」

エース「今日って休館日なんすか？信じらんねぇ。ココにくるの、めちゃくちゃ楽しみにしてたのに.......」

人魚A「おや.....キミ。変わった尾ひれをしてるな。陸の人間かい？こんなところまで1人で来たのかい？」

エース「はい！オレ、子どもの時から人魚の世界に憧れてて。お小遣い貯めて魔法薬を手に入れてやっとここに来られたんですよ。ヤベー、本物の人魚だ！マジカッコいい！もっと良く見せてもらってもいいですか？」

人魚A「そ、そうか？背びれも見る？」

グリム「アイツ、よくあんなスラスラ嘘が口から出てくるんだゾ」

デュース「完全に警備員が会話に気を取られてる。今のうちに行くぞ！」

A「うん」

私達は記念博物館の中に入って行った

ー少女、移動中ー

ーアトランティカ記念博物館、エントランスー

ジャック「.....アズールが指定した場所はここだな。宮廷音楽家・ホレイシオ12世ご来館記念写真......こっちは第4王女の来館記念写真.....随分とたくさん飾ってあるな。確かに、これなら1枚くらい拝借してもわからねぇかもな」

A「...王子の来館記念写真は......」

私はパネルを見渡した

デュース「10年前のリエーレ王子の来館記念写真は.....あったぞ。これじゃないか？『リエーレ王子、ご学友とご来館』.....。エレメンタリースクールの遠足の記念撮影みたいだな」

グリム「ちっせー人魚がいっぱい映ってるんだゾ」

ジャック「アイツ、何でこんなものを取ってこいと指定したんだ？」

デュース「わからないが......とにかく、これを持って帰れば頭のイソギンチャクが取れる！拝借していこう」

デュースはそう言うと写真を拝借した

ジャック「警報機すらついてねぇ。本当にただの記念撮影写真らしいな。......少し拍子抜けだ」

A「早く行こう」

私はそう言った