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『ギリギリセーフっ!』


と声を上げるも 返事は帰ってこず



念のために 私と真司は別の号車に席を取っていた



隣に真司がいない寂しさを思い出して 席に座ると男の人と相席だった



『隣、 失礼します』


これだけ混雑している中 男の人との相席なんて 仕方ないと思ったけど

なんとなく罪悪感と抵抗が私を襲った



「どこまでいくん?」


『え、あ 新大阪です』


「一緒や! 1人? 仕事?」


『えぇ、まあ そんなところです』




私より年が上なことは確実だけど

くしゃっと笑うと少年みたいで



言っちゃ失礼だけど 可愛い





「なんて呼んだらええ? 俺は貴士かぬいくんでええわ」


『じゃあ... Aでいいです』


「暇やから 相手してや」


『いいですよ』




初めは すこし抵抗があったけど


話してみると 関西弁のお陰か親近感が湧いて


話しやすかった




「へぇ〜ドイツから、、 俺もドイツから帰ってきてん」


『 そうなんですか! ご家族は?』


「おるよ、 嫁と息子。 でも 日本やからな たまにしか会われへん。 俺がドイツに帰るときは 号泣やで」


『そうなんですか....』




ぬいさんが携帯を開くと そこには奥さんと息子さんとぬいさんが3人で写った写真だった



「めっちゃそっくりやろ? よー言われんねん。」


よく見るとよく似ていて


ぬいさんをもっと幼く 小さくしたみたいだった

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作者名:Sky x他1人 | 作成日時:2017年9月5日 1時

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