11-1 球技大会の時間 ページ44
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梅雨も終わり、本格的に夏の暑さを感じるようになってきた頃。
私たちのクラスは、近々行われる球技大会の話題で盛り上がっていた。
「クラス対抗球技大会……ですか。健康な心身をスポーツで養う、大いに結構！ ……ただ、トーナメント表にE組が無いのはどうしてです？」
先生が持っているトーナメント表を見ると、確かにそこにE組の文字はない。
またいつものE組差別だろうか。
「E組はエントリーされないんだ。1チーム余るって素敵な理由で。その代わり……大会のシメのエキシビションに出なきゃなんない」
「エキシビション？」
「要するに見せ物さ。全校生徒が見ている前で、それぞれ野球部、女子バスケ部とやらされるんだ」
「うげ、趣味わる……」
男子には元野球部で、今も野球をやっている杉野がいる。その杉野の熱意にあてられて、先生が野球の監督をすることになった。
女子で頼りになるのはやっぱり片岡さんや、運動が得意な岡野ちゃんだけど……
「……ごめん。私が足手纏いになっちゃうかも……」
校庭で女子がバスケの練習をする中、私はバスケットボールを抱えて呆然としていた。
「私、バスケのルールをまず知らなくて……」
「小学生の頃の球技大会とか、体育の授業とかでやったことない？」
「いや〜……ないかなぁ……」
そもそも私、小学校にも中学校にも通ってなかったし。
バスケなんて暗殺には必要がなかったから、先生にもお兄ちゃんにも教わったことはない。
いや、私が教わったことないだけで先生やお兄ちゃんは得意だったけどさ。
「大丈夫。Aさん運動神経いいし、すぐわかるよ」
「そーだね、とりあえずやってみよ！」
練習をしつつルールを教わっていく。
バスケの専門用語は耳慣れない言葉が多いけれど、だいぶわかるようにはなってきた。
「へぇ、ベンチ席からの暴言や挑発も反則になるんだ」
「テクニカルファウルってやつだね。……まぁ、審判は本校舎の教師だから向こうが反則取られることはないと思うけど」
片岡さんはため息をつく。
女子の試合の審判を本校舎教師がやるということは、当然男子の試合の審判も本校舎の教師なのだろう。
少し心配になり、先生の野球特訓を受けている男子を見た。
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千々(プロフ) - 花游さん» ああ！ 同志が！ 同志がいる！(感涙) とても嬉しいです！ ありがとうございます！ 本当にこの物語は二代目のために書いているようなものなので……最後の最後までぜひぜひお読みいただければと思います！ 絶対に後悔させませんので！ (3月17日 16時) (
レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
花游(プロフ) - 本当に、本当にありがとうございます……二代目さんの夢女なので命が助かります……！！（ ; ; ）応援しております！！ (3月17日 15時) (レス) @page22 id: 4e8b8c9da9 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 棗さん» コメント、モチベになるので本当に嬉しいです！ ありがとうございます！ 続きもぜひぜひ楽しんでいただければと思います！ (3月12日 18時) (レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
棗 - とっても面白かったです！続きを楽しみに待ってますっ((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (3月12日 16時) (レス) @page8 id: d1397bd03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千々 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tidierika2/
作成日時：2024年3月9日 17時
