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「ちょっと先生、兄弟ってどういうこと！？」
「そもそも人とタコじゃ全然違うじゃん！」
転校生が立ち去るやいなや、クラス全体が騒然とする。
「待ってくださいみなさん！ 全く心当たりありません！ 先生、生まれも育ちもひとりっこですから！ 昔両親に、弟がほしいってねだったら家庭内が気まずくなりました！」
「そもそも親とかいるのか！？」
先生とクラスメイトの掛け合いで、少し肩の力が抜ける。
そうだ。先生に兄弟がいるはずがない。
先生はお兄ちゃんが弟子入りするまで、ずっとひとりきりだったはずだ。
……早とちりしちゃうのも、私の悪い癖だな。
「でも、それならあの子は何者なんだろう……」
先生の弟を名乗る転校生を思い出す。
血の繋がり以外に、先生の弟を名乗る理由があるとすれば、それは＿＿＿＿
嫌な予感がして、私は首を横に振って俯いた。
・
生徒が先生とイトナを見比べたり、さまざまな出生の憶測が飛び交ったりする中、時は過ぎて放課後。
私たちは机を正方形上に並べ、外側に立ち、机の内側にいる先生とイトナをじっと見る。まるで闘技場だ。
「ただの暗殺は飽きているでしょう、殺せんせー。ここはひとつ、ルールを決めないかい？」
そう提案するシロに、注目が集まる。
「リングの外に足がついたら、その場で死刑。どうかな」
「いいでしょう。そのルール受けますよ。ただしイトナくん。観客に危害を加えた場合も負けですよ」
「……では、合図で始めようか」
静かに向き合う先生とイトナに、シロが声をかける。
「暗殺……」
シロが手をあげる。
「開始！」
刹那、先生の触手が吹き飛ばされた。
イトナを見ると、そこには白い触手。
(……やっぱりそういうことか)
兄弟と名乗ったのは、同じ触手を持つから。雨に濡れていなかったのは、触手で雨粒を弾き飛ばしていたから。
嫌な予感が的中し、眉間に皺を寄せる。
すると、聞こえてきたのは腹の底から響いてくるような暗い怒気を孕んだ声。
「…………こだ」
先生を見ると、その顔は真っ黒に染まっていた。
「どこでそれを手に入れたッ！ その触手を！」
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千々(プロフ) - 花游さん» ああ！ 同志が！ 同志がいる！(感涙) とても嬉しいです！ ありがとうございます！ 本当にこの物語は二代目のために書いているようなものなので……最後の最後までぜひぜひお読みいただければと思います！ 絶対に後悔させませんので！ (3月17日 16時) (
レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
花游(プロフ) - 本当に、本当にありがとうございます……二代目さんの夢女なので命が助かります……！！（ ; ; ）応援しております！！ (3月17日 15時) (レス) @page22 id: 4e8b8c9da9 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 棗さん» コメント、モチベになるので本当に嬉しいです！ ありがとうございます！ 続きもぜひぜひ楽しんでいただければと思います！ (3月12日 18時) (レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
棗 - とっても面白かったです！続きを楽しみに待ってますっ((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (3月12日 16時) (レス) @page8 id: d1397bd03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千々 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tidierika2/
作成日時：2024年3月9日 17時
