10-1 転校生の時間・2時間目 ページ37
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学校に来ると、先生の頭部が巨大化していた。
『殺せんせー。33％ほど巨大化した頭部についてご説明を』
「あ〜、水分を吸って、ふやけました」
ふやけるんだ、その体……。体がふやけた影響か、いつもよりも声もふやけているような気がする。
先生は自分の頭を絞って、元の大きさまで戻った。
今日は新たな転校生が来るらしい。
きっと、また殺し屋だろう。
「律さんのときは甘く見て痛い目を見ましたからね。先生も今回は油断しませんよ」
そう言って律を指さす先生につられて、律の方を見る。
「そういや律、なにか聞いてないの？ 同じ転校生暗殺者として」
『はい、少しだけ。初期命令では、私と彼は同時投入の予定でした。私が遠距離射撃。彼が肉迫攻撃。連携して殺せんせーを追い詰めると。ですが、2つの理由でその命令はキャンセルされました』
「へぇー、理由って？」
『ひとつは、彼の調製に予定より時間がかかったから。もうひとつは、私の性能では彼のサポートに力不足。私が彼に暗殺者として、圧倒的に劣っていたから』
転校初日に先生の触手を飛ばした律がその扱いなんて。
正直、想像ができない。
すると、扉がガラガラと音をたてて開けられた。
全員が身構えてドアを見ると、そこに居たのは全身白装束の男。
…………こいつが、新たな転校生。
クラスが緊張に包まれる中、男は手を広げ、そこにポンっと白いハトが現れた。
「はっはっは。ごめん、驚かせたね。転校生は私じゃないよ。私は保護者。まぁ白いし、シロとでも呼んでくれ」
転校生じゃないんだ。
途端に気が抜けるが、シロが怪しいことには変わりない。素肌をほとんど見せない白装束に、変声器を使っているであろう違和感のある声。
……でも、今はそこまで気にすることじゃないか。問題は転校生だ。
シロが教卓の方まで進み、転校生を呼び寄せる。
「おーい、イトナ。入っておいで」
轟音。
「え？ なに……」
私の右斜め後ろの壁が、吹き飛んだ。
そこから入ってきた白い髪の男の子は、寺坂とカルマの間の席に座る。
「俺は勝った。この教室の壁より強いことが証明された」
「「いや、ドアから入れよ！！」」
「それだけでいい……それだけで……」
イトナは教室を一切見ずに、ひたすら呟く。
なんだか随分と面倒くさそうな性格をしているみたいだ。
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千々(プロフ) - 花游さん» ああ！ 同志が！ 同志がいる！(感涙) とても嬉しいです！ ありがとうございます！ 本当にこの物語は二代目のために書いているようなものなので……最後の最後までぜひぜひお読みいただければと思います！ 絶対に後悔させませんので！ (3月17日 16時) (
レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
花游(プロフ) - 本当に、本当にありがとうございます……二代目さんの夢女なので命が助かります……！！（ ; ; ）応援しております！！ (3月17日 15時) (レス) @page22 id: 4e8b8c9da9 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 棗さん» コメント、モチベになるので本当に嬉しいです！ ありがとうございます！ 続きもぜひぜひ楽しんでいただければと思います！ (3月12日 18時) (レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
棗 - とっても面白かったです！続きを楽しみに待ってますっ((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (3月12日 16時) (レス) @page8 id: d1397bd03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千々 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tidierika2/
作成日時：2024年3月9日 17時
