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シエルとセバスチャンの二人は、下っ端の転がる食堂を介してAのいる部屋のドアの前まで来た。
「坊っちゃん、決して私の前には出ずに、後ろにいて下さい」
「ああ。分かった」
セバスチャンの言葉にシエルは頷く。その仕草を確認したセバスチャンはゆっくりと扉を開ける。
ーギィーッ！
「A様を迎えに参りました」
「ハッ！驚いたな。どんな大男かと思えば、燕尾服のロメオ一人であいつらを片づけたとは。だが……一歩遅かったな。この嬢ちゃんは、俺が始末しちまった」
アズーロ・ヴェネルはそう言って、Aの方を向く。そこには、腹部から血を流し倒れるAの姿があった。
「なっ…嘘だろ…A！！」
「坊っちゃん、落ち着いて。下がっていて下さい」
目を見開き、前へと出るシエルに、セバスチャンは手をさし出して、後ろへと下がらせる。
「アハハハッ。
「はい、こちらに…」
ーバンッ！バンッ！
「セバッ…！！」
セバスチャンが、内ポケットから出そうとした瞬間、絵画の後ろに隠れていた下っ端達がセバスチャンを撃ち抜いた。シエルは、一瞬驚いた顔を浮かべたがすぐにセバスチャンを無表情で見下ろす。
「フフッ…ハハハッ。悪りぃな、ロメオ！このゲーム俺の勝ちだ。相手は、ゲームの達人シエル・ファントムハイヴだからな。俺だって、切り札くらい持ってたさ。さて、シエル・ファントムハイヴ…お前をバラして…と言いたいところだが、バラすには勿体ない顔してるな」
「……。」
シエルは、アズーロ・ヴェネルの話に耳を傾けずに床に横たわるセバスチャンを見ている。
「あんたなら、
「おい、いつまで遊んでいる。…いつまで、狸寝入りを決め込むつもりだ」
「…やれやれ」
「なっ…んなバカな！！」
撃ち抜かれたはずセバスチャンは、シエルの声でゆっくりと起き上がった。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！応援してます！！ (2023年2月9日 13時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
アステル(プロフ) - Pirateさん» ご指摘ありがとうございます。すみません…今の見ると夢主ちゃんがどこぞの別次元から来たキャラみたいになっていますね。後々から黒執事の世界観に繋がるようになる予定なので、暖かく見守ってくれると嬉しいですm(__)m (2018年9月21日 21時) (レス) id: 157362e7ce (このIDを非表示/違反報告)
Pirate - 想像…いや妄想か。発想力は素晴らしいと思う…けど、原作の雰囲気をちょーっと壊しかけてるね。頑張れ (2018年9月21日 21時) (レス) id: be72be37f0 (このIDを非表示/違反報告)
アステル(プロフ) - 白桜姫さん» コメントありがとうございます！そう言って貰えると、とても嬉しいです(´∇｀) (2018年9月1日 0時) (レス) id: 157362e7ce (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます。（＾ω＾） (2018年9月1日 0時) (レス) id: feb278e6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アステル | 作成日時：2018年8月29日 14時
