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｢うっ…ここは…？｣
Aは、明らかにシエルの屋敷ではない場所にいた。今は、誰もいないようだ。なぜ、こうなったのかをAはまだ覚醒しきっていない頭で思い出す…。
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ー30分前…。
話し合いも終わり、シエルとA、マダム・レッドと劉の4人で商談室へと向かっている時だった。
｢伯爵は、密売をやっている人間が、先程の客の中にいると？｣
｢まあな。Aもそう思ってるだろう？｣
｢うん。誰だかも検討がついてるよ。証拠の資料もここに…ってああっ!!朝、シエルに見せようと思ってそのままシエルの部屋に置いてきちゃった｣
ポケットを漁りながら、瞬時に思い出すA。そうと気づいた彼女がとった行動は…。
｢シエルの部屋から資料取ってくる！商談室に持っていくから待っててシエル！｣
｢あぁ。分かった｣
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｢(あぁ。シエルの部屋入ったらいきなり薬嗅がされたんだっけ。)｣
Aは、慌てた様子もなく淡々と心の中で呟く。辺りを見渡していると、ドアが開き人が入ってきた。
｢…ん？おい！俺は、シエル・ファントムハイヴを攫ってこいって言ったんだ。女攫ってきてどうすんだ！！｣
｢すみません。シエル・ファントムハイヴがどういう奴か分からなくて部屋に入ってきたからこいつが、シエル・ファントムハイヴかと｣
｢説明しただろう！何回言ったら覚えるんだ｣
Aは無表情でそのやり取りを見つめる。どうやら、彼女はシエルと間違われて攫われたようだ。
｢(マヌケすぎるわね…。まぁ、ある意味この間違いに感謝ね。シエルを危険な目には合わせたくないし)｣
しかし、話を聞いていると厄介な方向へと進んでいた。
｢こいつじゃ意味が無い！シエル・ファントムハイヴを攫ってこい｣
その言葉を聞いた瞬間、今の今まで黙っていたAが口を開いた。
｢ねぇ。シエルを攫おうとしているなら…間違いよ。だって…今まで彼に裏の情報を調べ、教えていたのは全て私だもの｣
ー若干、盛ってはいるけど…嘘は言ってないし。
Aは、内心でボソッと呟く。すると、男は嘘いってんじゃねーぞと見下した表情で言い放つ。Aは、薄笑いを浮かべてペラペラと話し始めた。
｢じゃあ、証拠に貴方の事を話してあげる。…フェッロファミリー アズーロ・ヴェネル。イタリア貿易商の社長…だけど、裏では英国への麻薬の密売を行っていた｣
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！応援してます！！ (2023年2月9日 13時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
アステル(プロフ) - Pirateさん» ご指摘ありがとうございます。すみません…今の見ると夢主ちゃんがどこぞの別次元から来たキャラみたいになっていますね。後々から黒執事の世界観に繋がるようになる予定なので、暖かく見守ってくれると嬉しいですm(__)m (2018年9月21日 21時) (レス) id: 157362e7ce (このIDを非表示/違反報告)
Pirate - 想像…いや妄想か。発想力は素晴らしいと思う…けど、原作の雰囲気をちょーっと壊しかけてるね。頑張れ (2018年9月21日 21時) (レス) id: be72be37f0 (このIDを非表示/違反報告)
アステル(プロフ) - 白桜姫さん» コメントありがとうございます！そう言って貰えると、とても嬉しいです(´∇｀) (2018年9月1日 0時) (レス) id: 157362e7ce (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます。（＾ω＾） (2018年9月1日 0時) (レス) id: feb278e6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アステル | 作成日時：2018年8月29日 14時
