★ ページ12
「おい、どうした？」
「おっ…お客様が！」
メイリンの慌てた声に、バルド・フィニの２人が気づきその場に現れる。ダミアーノは、その3人に目もくれず、肖像画を見る。
【迷いの森で足を失う】
【そして…今度は命さえも……】
「ううっ…ハッ…イッ…！」
「おきゃ…お客…様？」
足が曲がっているにも関わらず、何かに取り憑かれたように歩きを進めるダミアーノに、メイリンは困惑の表情で小さく呟いた。
「クッ…ハッハッ…アアッ…ウッ！？」
「どちらへ…行かれるのですか？」
【あぁ…。あなたの息の根を止める
「ぎゃゃゃあ！！…化け物…！！来るなぁぁ……ゴクッ…。だっ…誰だお前は！隠れてないで姿を現せ！！私は、子供騙しになんか屈しないぞ！」
そう
「……？これは…予想外の展開ですね。……フッ…あの方ですか」
一瞬、不思議そうな表情を浮かべたセバスチャンだったが、その表情はすぐに一変しニヤリと怪しい笑いを浮かべた。そして、その表情のままダミアーノが入った部屋へと足を運ぶ。
「…(声が止んだ。)フッ…ハハハッ！所詮、子供騙しだっ！私の目は誤魔化せなかったようだなぁっ！アハハッ…」
―カチッ。
「フフッ。…ああ。なんて狂想に富んだお客様なのでしょう…。自ら、そんな場所にお入りになるなんて」
「はっ？何言ってるんだ。ここは、ただのベッドルーム…」
段々、ダミアーノの視界が変わっていく。どうやら、彼は明るいベッドルームの一室の幻覚を見ていたようだ。その晴れた視界は、一気に危機的状況を映し出す。通常では、考えられない場所……オーブンの中に彼はいた。
「開けろ！開けてくれぇぇ！！」
「うーん。イタリアの方は、ご存じでいらっしゃいませんか？…プラムプディング…ミンスパイ。…此処、英国には肉の油を用いたデザートが数多くあるのです」
「…！？ウウッ！」
恐怖の表情を浮かべるダミアーノに、慈悲の心すら持たずセバスチャンは、覗き窓を閉じその場を去る。
【紅蓮の炎に身を焦がす】
【その身を殺める
「ウッ…ウァァァァァ！！」
静かな満月の夜…。それにそぐわない雄叫びが屋敷全体に木霊した。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！応援してます！！ (2023年2月9日 13時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
アステル(プロフ) - Pirateさん» ご指摘ありがとうございます。すみません…今の見ると夢主ちゃんがどこぞの別次元から来たキャラみたいになっていますね。後々から黒執事の世界観に繋がるようになる予定なので、暖かく見守ってくれると嬉しいですm(__)m (2018年9月21日 21時) (レス) id: 157362e7ce (このIDを非表示/違反報告)
Pirate - 想像…いや妄想か。発想力は素晴らしいと思う…けど、原作の雰囲気をちょーっと壊しかけてるね。頑張れ (2018年9月21日 21時) (レス) id: be72be37f0 (このIDを非表示/違反報告)
アステル(プロフ) - 白桜姫さん» コメントありがとうございます！そう言って貰えると、とても嬉しいです(´∇｀) (2018年9月1日 0時) (レス) id: 157362e7ce (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます。（＾ω＾） (2018年9月1日 0時) (レス) id: feb278e6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アステル | 作成日時：2018年8月29日 14時
