優しい君の ページ10
「亮、何で」
「…章ちゃん」
鼻がつきそうになるくらい近付けられた顔に、思わず目を逸らした。
…今思えば、亮の様子は朝からおかしかった。
必要以上に近寄ってきたり、用もないのに僕の名前を呼んだり。
まぁたまにはこんなこともあるやろうって、仕事で疲れてるんやろうって、思ってたのに。
亮が僕に好意を寄せてたのは知っていた、寧ろ
わからない訳がなかった。
Jr時代から一緒で、ファンから双子って呼ばれるほど、そんくらい一緒にいた。
可愛い唯一の同い年、時々甘えたになるところも、全部、僕が一番最初に見つけたコト。
「…った」
首に走るチクリとした痛み。
痔、明日までに消えるかな、明日撮影やのになぁって、どこか他人事みたいに、ぼんやりと
考えた。
「章ちゃん、」
「…ちょ、亮！」
背中に軽い衝撃、頭には亮の手が添えられてて、怪我をすることはなかった。
なかった、けど。
押し倒されてるんや、男に、亮に。
昔は僕よりはるかに背が低かったのに、今では僕の身長よりちょっとだけ高くなってしまった。
……可愛かったのになぁ。
「俺の方が章ちゃんを幸せにできる、幸せにする」
…心の何処かで分かっていた、大倉が自分のコトを好いてくれるはずがないと。
僕男やし、大倉好みの可愛い女の子にはなれへんし。
前までは『好きな人ができた！』って、笑顔で教えてくれたのに。
教えてくれへんねんな、もう。
「章ちゃんが大倉を好きなんは知ってる、知ってる上で言ってんねん。
………大倉はもう、諦めぇや」
亮の一言で、何かが切れた気がした。
淡い期待を持っていた自分が消えた気がした。
気付けば亮の服を引っ張っていて、キスをしていた。
全部、全部忘れさせて欲しいと、その唇に噛みついた。
「章ちゃん、やっとその気になったん？嬉しい、諦めてくれたんやね。
愛してんで、ずっと」
目の前の彼が笑った。
一瞬頭の中を、大倉がよぎった。
………好き、大好き、愛してる。
「亮、全部、ぜんぶ忘れさせて、お願い」
「…泣いてもやめへんからな」
目の前の『キミ』が怪しく微笑んだ。
頭の中の『君』が、笑ってるような……………
そんな気が、した。
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ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» 倉安でしたら大丈夫です！ノロノロ更新なんですが、楽しみに待って頂けると幸いです。リクエストありがとうございます！ (2016年6月22日 23時) (
レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 間違えました>_<倉安と打ったつもりが…。すみません。倉安の絆系でお願いできますでしょうか？よろしくお願いいたします！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» コメントありがとうございます。リクエストのことなのですが、倉安短編集なので倉丸のリクエストをお受けすることができません。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2016年6月22日 23時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 更新楽しみにしていました^ ^倉丸の絆系のお話を読んでみたいです。これからも応援しています！更新楽しみにしていますので頑張ってください！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！リクエストのお話もう少しお待ちください(；´Д｀) (2016年5月7日 21時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷん | 作成日時：2015年2月16日 20時
