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俺が死んでから、一時期は収まっていたいじめは再開してしまった。理由は俺がおらんくなったんは、ヤスのせいや、とか何かようわからへんものやった。大体ヤスのせいやないし、助けたんは俺の勝手や。どっちにしろ、ほんまに下らへん理由でまたクラスメイトはヤスでストレス解消をしていた。
ヤスもヤスで、俺が死んだんは自分のせいやと思ってるみたいで、クラスメイトの理不尽な言動にも、一切否定することなく受け入れてるみたいやった。
…周りの人間に散々自身の存在を否定され続ける状況に、ヤスはもう我慢できへんくなったんやろう、あろうことか学校の屋上から飛び降りてしまった。
でも、本人にとっては幸いというべきか不幸というべきか、奇跡的に助かり、今は病院のベッドで様々な管を取り付けられ寝ている所だ。…俺がまだ生死の狭間を彷徨っている時に家族が医者に告げられた話だと、もう起きることはないのだとか。仮に起きたとしても、それから先病院から出ることは出来ないらしい。
…そんなん俺が認めへん、俺のせいでヤスの未来がなくなってまうんは、嫌なんや。もう自分は死んでもうてるけど、ヤスはまだ俺の恋人。大切な人やから。
もし『自分の存在』をなかったことにして、ヤスが飛び降りるのを防げたら。暗くて狭い箱みたいな、ちっぽけな自分だけの世界からヤスが抜け出せるのなら。何でもいい、代償は何でも差し出すから。ヤスを、大事な人を助けてあげたい。
「あんな、大倉くん。時間を戻したからといって、絶対にそいつが助かる保証はない。もしかしたら今より酷いことになるかもしれへん。それでも行くか？」
村上さんが優しく諭すように問いかけてくる。助かる保証はない、確かにそうや。でも、でも。
「…保証はないかもしれませんけど、ヤス……その人が助かる可能性があるなら、俺は何でもしたいと思ってます。自分を犠牲にしてそいつがもし助かるかもしれへんのなら、迷いなんか最初からないです。…ほんまにええ子やから、助けたいんです」
「…そうか、そうやな」
村上さんは静かに頷いた、纏っているパリッとした空気が、なぜか柔らかくなった気がした。横山さんはその様子を横目で見て、ふ、と微笑む。
「…俺は残されたやつの悲しさとか苦しさとかはわからんけどな、先に行ってもうたやつの罪悪感とかは死ぬほどわかってる。せやから大倉くん」
戻って来いよ。…力がこもった声で言われたら、頷けないはずがなかった。
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ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» 倉安でしたら大丈夫です！ノロノロ更新なんですが、楽しみに待って頂けると幸いです。リクエストありがとうございます！ (2016年6月22日 23時) (
レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 間違えました>_<倉安と打ったつもりが…。すみません。倉安の絆系でお願いできますでしょうか？よろしくお願いいたします！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» コメントありがとうございます。リクエストのことなのですが、倉安短編集なので倉丸のリクエストをお受けすることができません。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2016年6月22日 23時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 更新楽しみにしていました^ ^倉丸の絆系のお話を読んでみたいです。これからも応援しています！更新楽しみにしていますので頑張ってください！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！リクエストのお話もう少しお待ちください(；´Д｀) (2016年5月7日 21時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷん | 作成日時：2015年2月16日 20時
