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ヤス…いや、安田章大という人間に会ったのは、つい最近のこと。親の都合で転校し、初めは新しい土地や環境にソワソワしていたのだが、偶然生まれ持ったルックスのお陰で、すぐに周囲に馴染むことができた。
俺の席の後ろがヤスで、担任がヤスに俺の学校の案内を任せたのが始まりやった。噂によると、学年で十位以内には入る学力の持ち主だとか。
話を聞いただけだったので、最初は眼鏡をかけた、陰気で根暗なやつだろうと勝手に想像していたが、安田章大という人間は、俺の思っていたより何倍も話しやすそうな人だった。女顔だ、とも思った。
新しい友達ができそうな予感にワクワクしていたが、周りの人間から、アイツはやめといたほうがいい、と止められた。話によると、彼はクラスで苛められているらしい。
あんなに優しそうな人が何故、と思った。
実際に学校案内をして貰うと、苛められているのが原因なのだろうか、どこか自分に自信が無さげで、俺と目を合わそうともしない。か細い声は彼を取り巻く不穏な今を表しているようで、胸がチクリと痛んだ。
これで終わりやから、とまた小さい声で別れを告げられると、俺は帰さまいと、彼の腕を掴んだ。その時、初めてヤスは俺に目を合わせてくれたのだった。
君と友達になりたい、と告げるとあ静かに首を振って拒否される。でも、こんなことくらいで凹む俺じゃない。神経は図太いと自負している。
｢あかんよ、大倉君は人気者やろ、俺なんかとおったら…｣
｢でも俺は友達になりたい。安田君と友達になりたいって思ってん。こんなん初めてや。…それでも、安田君は俺と話してもくれへんの？｣
苛められているのは下らないクラスメイト達のせい、彼が我慢する必要は一切ない。
｢俺が隣におったら苛めも多少マシになると思うんやけど、どう？俺、安田君を守ってあげたい｣
｢でも、｣
守ってあげたいというのは事実、馬鹿で幼稚なクラスメイトは、俺が隣におったら何も言えへんやろ。どうせ人は人のことを表面しか見ていないのだ。分かってあげようともしていない。でも、と続ける安田くんの手をがっしり握る。
｢ほら、こんなに言うてんねんで、俺に賭けてみぃひん？｣
…その時、ヤスはどう思ったのだろう。もう今更わからないが、それでも俺は無理矢理本人の了承を得たのだった。
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ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» 倉安でしたら大丈夫です！ノロノロ更新なんですが、楽しみに待って頂けると幸いです。リクエストありがとうございます！ (2016年6月22日 23時) (
レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 間違えました>_<倉安と打ったつもりが…。すみません。倉安の絆系でお願いできますでしょうか？よろしくお願いいたします！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» コメントありがとうございます。リクエストのことなのですが、倉安短編集なので倉丸のリクエストをお受けすることができません。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2016年6月22日 23時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 更新楽しみにしていました^ ^倉丸の絆系のお話を読んでみたいです。これからも応援しています！更新楽しみにしていますので頑張ってください！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！リクエストのお話もう少しお待ちください(；´Д｀) (2016年5月7日 21時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷん | 作成日時：2015年2月16日 20時
