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青side
亮に最もなことを言われて、まるで尖ったもので刺されたような衝撃が走った。目の前が霞んで、鼻の奥がツンと痛む。
いつ幸せになれんの、そんなん俺にもわからへん。少なくとも見返りを求めて人に優しくしてる訳じゃないし、大倉になんて、もってのほか。
それを、メンバーの中で唯一同い年、双子のような存在の亮に追及されるなんて、思ってもいなかった。
涙が止めどなく溢れる、もう自分でもどうしようもなくて、その場に踞った。
正直、自分でもまだ諦めてない所があった。もしかしたら、大倉には彼女なんていないのかもしれない。もしかしたら、大倉は身近な所に好きな人がいるのではないか。もしかしたら、自分のことを………。
小さな｢もしかしたら｣が積み重なって、もう他人に何を言われようと、大倉のことばかり考えてしまうのだ。
｢外やし帰ろ｣
そう言って自分を促す亮に、返事ができない。返事をしたくても、嗚咽で中々言葉にできない。
立ち上がらない俺の手を、半ば強引に握りしめ、隣を歩く。亮の顔が見れなくて、俯いた。爪先はまだ滲んでいて、まだ泣いてるんや、いつまでこんなみっともない姿見せるんやろ、と自嘲気味に心の中で毒を吐く。
｢章ちゃん、｣
下を向いて返事をしない俺に困り果てたのか、亮は小さく囁いた。
｢…もう話しかけんといて｣
違う、こんなことを言いたいんやない。亮に、ごめんって謝らなあかんのに。…もう最悪や、ほんまに嫌や。結局自分のことばっかりで、人のことを考えてへん。
爪先がもっと滲む、もう涙は止められへん。
途端、着信音。ポケットの中が震えている。一体誰からだというのだ、こんな時に。
携帯を開いて画面を見る、瞬間、頭に衝撃が走った。大倉、だ。着信主は大倉だったのだ。驚いて言葉を失う、何でこんな時に。何があったんやろか。
｢…章ちゃん｣
いつまで経っても電話に出ない俺を見かねて、亮が電話に出るように促した。
｢…もしもし｣
｢っやす！今どこ！？話したいことあんねんけど！｣
そう言って切羽詰まったような声でいう大倉、走っているのか息が荒い。
｢ヤス？返事してや、……ヤス！
後ろから声がする、聞き慣れた声が。亮の方を見ると、悲しそうに微笑んでいた。俺の手を放し、目を合わす。
｢…大倉、呼んでるで。はよ行ったり｣
｢でも、｣
｢っ俺のことはええから！｣
そう叫んで背中を見せた亮は、さながらヒーローだった。
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ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» 倉安でしたら大丈夫です！ノロノロ更新なんですが、楽しみに待って頂けると幸いです。リクエストありがとうございます！ (2016年6月22日 23時) (
レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 間違えました>_<倉安と打ったつもりが…。すみません。倉安の絆系でお願いできますでしょうか？よろしくお願いいたします！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» コメントありがとうございます。リクエストのことなのですが、倉安短編集なので倉丸のリクエストをお受けすることができません。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2016年6月22日 23時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 更新楽しみにしていました^ ^倉丸の絆系のお話を読んでみたいです。これからも応援しています！更新楽しみにしていますので頑張ってください！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！リクエストのお話もう少しお待ちください(；´Д｀) (2016年5月7日 21時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷん | 作成日時：2015年2月16日 20時
