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青side
｢章ちゃん、腕、ほんまに大丈夫？｣
俺の腕に残った、痛々しい痕をなぞりながら、亮は俺のことを心配する。
亮は極度の心配性で、それに合わせて独占欲も人一倍強い。俺がスタッフさんとか、テレビ局のお偉いさんとかと話してるときですら、その人たちのことを、まるで威嚇するように、俺の側から離れないのだ。
痕が残ってもうたとなれば、それは亮にとって一大事。でも、大袈裟なくらい心配してくれるのは、おれのことを大事やと思ってるから。
過度の心配性も、独占欲も、すべて愛ゆえに、仕方のないものなのだ。
｢亮、ほんまに大丈夫やから｣
慰める様に言って、亮の髪を優しく撫でてやる。こうすると、亮が満足することを、俺は知っていた。
いつもならそれで終わって、亮は落ち着くはずやのに、今日は違ったみたい。
｢ほんま大倉腹立つ。俺の章ちゃんに何してくれとんねん｣
苛立つ亮の口から溢れたのは、大倉のこと。俺が前までひっそりと想いを寄せていた人物やった。
｢…大倉もわざとやないやろうし、｣
｢章ちゃんはアイツを庇うん｣
俺が大倉の名前を出すと、亮はあからさまに不機嫌になる。さっきまで俺の腕を優しく撫でていた掌は、心なしかさっきより力が入っていた。
｢そういうこと言ってるんちゃうくて…｣
言葉に詰まる。さっき亮が大倉のことを悪くいったことに、軽く反応した自分がいたのだ。それは、庇ってないって、言えるのだろうか。
……暫く続いた沈黙のなか、亮が口を開いた。
｢……章ちゃんは、まだ大倉のこと気になってるんやろ。こんな痕までつけられてんのに、何でまだ大倉のこと庇ってんの？｣
｢…大倉はわざとやったんとちゃうもん。悪気があった訳じゃないと思う｣
俺がそう言うと、亮は大きな溜め息を吐いた。それに少しだけ腹が立って、亮のことを軽く睨んだ。
｢章ちゃんは全然わかってない｣
何が、と反論する前に、亮が口を開く。
｢…大倉は章ちゃんのこと、なんとも思ってないって、前言うたやん。やから、章ちゃんもアイツのこと諦めて俺のとこ来たんやろ。…何でまだ大倉に気ぃ使ってんの｣
大倉は俺のことをなんとも思っていない、当たり前の筈なのに、亮の言葉はグサッと俺の心を抉った。
｢章ちゃんはいつも人に優しくしてばっかり。それで周りも幸せになってる。…でもさ、それやったら、章ちゃんは一体いつ幸せになれんの？｣
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ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» 倉安でしたら大丈夫です！ノロノロ更新なんですが、楽しみに待って頂けると幸いです。リクエストありがとうございます！ (2016年6月22日 23時) (
レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 間違えました>_<倉安と打ったつもりが…。すみません。倉安の絆系でお願いできますでしょうか？よろしくお願いいたします！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みいこさん» コメントありがとうございます。リクエストのことなのですが、倉安短編集なので倉丸のリクエストをお受けすることができません。本当に申し訳ないです(´；ω；｀) (2016年6月22日 23時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - 更新楽しみにしていました^ ^倉丸の絆系のお話を読んでみたいです。これからも応援しています！更新楽しみにしていますので頑張ってください！ (2016年6月22日 23時) (レス) id: 20152d3f2f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷん(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！リクエストのお話もう少しお待ちください(；´Д｀) (2016年5月7日 21時) (レス) id: e50920231f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぷん | 作成日時：2015年2月16日 20時
