ウルトラ兄弟子育て始めました

エース、ママになる？！2 ページ3

それに戸惑うエースだが、そんなことお構いなしに赤子は甘えるようにエースの顔に擦り寄ってくる

しかし、何故だか嫌な気持ちはしない。逆になんとも言えない嬉しさがあった

もちもちとした感触の赤子は一生懸命に両腕を広げてエースに抱きつく

『まぁま〜♪』ｷﾞｭｰ

ｴｰｽ「…うん、ここにいるよ」ｷﾞｭｰ

自分に笑顔で甘える赤子にエースはそう答え優しく抱きしめ返す

彼は幸福感に包まれていた

これが、子供がいる幸せという気持ちなのか？

この時間がずっと続けばいいのに…

そう思うと同時に目が覚めた


ｴｰｽ「ん……夢、か…」

そう言ってエースは寝ぼけながらも体を起こす

エースは夢であったことに少し残念だと思った…

あの赤子の感触、温かさ、自分を求めて小さな両手を必死に伸ばす仕草。全てがとても愛おしかった

しかし、夢だったのだから仕方ないとエースはベッドから出ようとした

…その時、エースはある異変に気づく

ｴｰｽ「…ん？何だこの膨らみは…」

それは、自分が寝ていた横に謎の膨らみがあるということ

ｴｰｽ「……；」

エースは意を決して掛け布団をめくった

バサッ

赤子『…ぷぁ〜…あぷぅ〜』

ｴｰｽ「は？…ぇええ？！あ、あか、赤ん坊？！！；」

そこには、ボロボロのカプセルに入った赤子がひとり…

赤子はひとつ欠伸をすると変わった喃語(なんご)を発した

それに驚いたエースは勢い余ってベッドから派手に落ちる

ｴｰｽ「〜っ！痛ってぇ…！」

エースは打った頭を擦りながらベッドの上にいる赤子が入っているカプセルをまじまじと覗き込んだ

ｴｰｽ「ど、どうして赤ん坊が…！？；」

突然自分の寝ていたベッドにカプセルに入った赤子が現れ眠気はどこかへ吹っ飛だ

赤子「あ〜ぅ」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

どうやら赤子はカプセルから出たいようでカプセルのガラスを小さな手でぺたぺた触る

その光景を見てエースは恐る恐るカプセルを開けた

すると…

赤子「あぷぅ〜！」ﾆｺ

赤子はエースを見て嬉しそうに両手を広げる

未だに状況が上手く読み込めていないが、エースは恐る恐る赤子を抱き上げる

すると、赤子は更に満面の笑みでエースに言った

赤子『まぁんま〜♪』ﾆｺ

ｴｰｽ「ぽわぁああ！！？ま、ま、ママ？！；」

エースは思わず朝から奇妙な声を上げた

赤子『あ〜♪』ｷﾞｭｰ

赤子は絶えず笑顔のままエースに甘える

そこでエースはあることを思い出した

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