普通以上普通未満の生活 (ページ27)

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きまぐれスキンシップページ27

嘘でしょ。今日は会えると思ったのに。

いつもの屋台に行列ができていて思わず立ち尽くす。ツイてないなぁ。

今日は帰ろうと振り向こうとすると、

「お、ぐっちゃんだ。え、、、なんか今日混んでね？」

『あ～、ほら今日金曜日だから？』

ラッキーなことに後ろから柏さんが話しかけてきた。

「じゃあ今日は別のとこで飲まね？てか飯食いてえ」

『駅前のラーメン』

「最高」

ちょうどその気分だったんだよ～と柏さんが私の肩を軽く抱いた。おかしいな？前まで平気だったのに、触れた肩が熱くて、なんだかいつもみたいにできそうにない。

おお！これが恋か！と一人で感動していると、目の前に柏さんが。

「どうした？」

『いや、なんでもない。ってか肩組まないでよ』

へいへい、と柏さんが肩から手を離した。解放された肩が思ったより寒くて身震いする。

「な？寒いべ」

柏さんがマフラーに埋めていた顔を少し上げてこっちを見た。ちらっと見えた鼻が赤くていかにも寒そう。

『お腹空いちゃった。早く行こう』

「食いしん坊かよ」

柏さんの笑顔を見て赤くなった顔を見られないように先を急いだ。