普通以上普通未満の生活 (ページ18)

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背筋フェチページ18

あの合コンからしばらく経った頃。

営業部で内勤をしていると珍しい人が来た。

「Aさん。営業部の顧客名簿探してるんだけど」

『あぁ松村さん。それなら下の資料倉庫だと思いますよ。』

「そうなの！？うわ、あのでかい棚の中かよ〜」

頭の上に見える犬の耳を垂れてうなだれる松村さんが見ていられないので一緒に探すことにした。

『そういえば、松村さんと2人で話すの初めてですね。』

「確かに。今までは高地とかジェシーとか、それこそ慎太郎がいたもんね」

棚の上の部分のファイルをとる松村さんを後ろから眺めていると、松村さんと視線がかち合った。

「ん？何？」

『いや、すごい背筋されてるな〜って思って。スポーツとかされてたんですか？』

「あ〜、昔空手やってたからかな」

空手？最近どっかで聞いたような

『へ〜』

聞いといてその反応？という顔をしている松村さんには申し訳ないがあまり話を広げれるコミュニケーション術を持っていないため、見なかったことにさせていただきます。

それからしばらく2人で名簿を探していると、扉が開く音がした。

「ちょっと〜！なに2人でよろしくやっちゃってんのさ！」

あ！ジェシーさん！

『な、なにもしてないです！…決して！！』

「…うんあのさ、Aさん？その反応すると本当に何かあったみたいになるからやめてもらっていい？？」