2時間だけのバカンス #2 (ページ10)

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樹の乱ページ10

side:大我

『久しぶりだね、こうやってご飯食べるの。』

カルボナーラをくりくりと巻きながら目の前の男に話しかける。

｢だいたい2年振りくらいか｣

向かいでナポリタンを頬張っているのは樹。

『そういえば、2年前にパーティーで会った子と、付き合うことになった。』

それを聞くと樹は飲んでいた水でゲホゲホとむせだした。

｢きょも、その人のことずっと思ってたの！？｣

目を見開いて俺に尋ねる。

『そりゃそうじゃん。運命感じてたし。』

｢尊敬するわ｣

それからは、海外での話や、樹の近況の話に花が咲く。

｢あ、そういえば俺、きょものパパの会社のパーティーに参加することになった。｣

『え！？なんで！？』

｢だってウチの会社も世話になったから招待されたんだよね。きょもがいるんだったら俺が行こうかなって。｣

ついさっき、Aちゃんからパーティーに参加することになりましたとメールが来た。

女遊びの激しい樹が、もしAちゃんに会ったりしたら、、、

あまり出会って欲しくはないけど、

『会えるの、楽しみにしてるよ。』