2時間だけのバカンス #2 (ページ35)

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「「お疲れ様です！！」」

なんやかんやガヤガヤしている職場だが、今日は一大企画が終了し、全員が浮足立っているため普段の５倍は騒がしい。

『今回の企画を無事に完成できたのは、皆様の協力があってこそです。本当にありがとうございました！』

よっ！企画班！と野次が飛び交いあまり誰も聞いていない中挨拶する。

続いて松村さんも何か言っているがお姉さま方の圧がすごく姿すら見えない。

一息ついてデスクに腰掛けていると、あき子ときく子が横に来る。

「お疲れ～。あんた休日返上で会社来てたし、よく頑張ったわよ。はいお茶。」

ありがとう、と言いながらあき子からお茶を受け取る。
あ、茶柱立ってる。こりゃ吉兆の徴か？なんて思っていると、きく子が口を開く。

「そういえば、コラボ企画の相手会社の担当、あんたとなんかあるっぽいって噂立ってるけど、本当なの？」

は！？普段は気づかれないように接してたのに！どこからそんな噂が！？

『大学時代の友人でね、』

「でもなんか普段冷静なあんたが松村さんに抑えられるほど逃げようとしてたらしいじゃん。」

なんかあったんじゃないの～？コノコノ～と腕を突っついてくるきく子の発言に顔が青くなる。
最初を見られてたんかい！そりゃ後から取り繕っても噂が流れるわな！！

『大学の時から馬が合わなくてね、』

そんなことより、あき子はこの間新カレとデート行くって言ってたけどどうだったの？なんて聞けば、「聞いてよ～」とノリノリで話し出す。