2時間だけのバカンス #2 (ページ3)

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同級生ページ3

side:大我

『ねぇ樹。やっぱ会った日にキスは軽い男に思われたかな』

｢知らねぇよ笑、別にビンタもされたわけじゃないんだし、向こうも好意的だったんでしょ？｣

高校の同級生の田中樹。

大学は別になったけど、社会人になった今もよくご飯に行く。

俺は、数日前のパーティーでの出来事が、忘れられないでいた。

すごく気持ちよかったキス。あれ以上してたらどうなってたんだろう。

｢それより、ボンボンのお坊ちゃまがただの平社員と普通のレストランでご飯食べてる方が問題でしょ。｣

『いや、樹はいいの。ていうか電話鳴ってるよ』

電話に出るために樹は席を外す。

なんでも、大学時代の友人がオイタをやらかしたらしい。

｢彼女に付きまとってるんだって。いくらでも他探したらいい女なんているのにな。｣

『彼女さんも大変だね。』

Aさんも同じような話をしていたのを思い出す。

でも、まぁ別件か。

『そう言えば、俺海外行くことになった。』

｢ふーん。頑張ってこいよ。｣

『え？それだけ？』

｢いい歳した男が別れ惜しむとかキモイだろ笑｣