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『ありがとうございました。』
そう言って、扉を閉めようとすると、麗が靴を履き始める。
麗「電気、駅まで送ってくる。」
麗母「あら、気を付けてね。この後雪が降るらしいから。」
『え、麗、』
麗「行ってきます。」
『..............』
麗「ありがとう。パパを説得してくれて。」
『.......うん。治るといいね。』
麗「きっと治る。だって、あんなに電気が来てくれて、嬉しそうにしてたもの。すぐ元気になる。」
『うん。元気になって欲しいよ。』
(.....................Aは今、何をしているんだろう。)
麗「わぁ、イルミネーション。もうすぐクリスマスだものね。」
(もうすぐクリスマス。去年は家で2人で過ごして.......)
今年は、一緒に過ごせないかもしれない.......
麗「..............気、電気ったら。」
『ん、あ、ごめん。何話してた？』
麗「.......やっぱいいや。」
『そっか。』
Aがいない車に乗るのが嫌で、あの日からは電車で移動していた。
Aがいない食卓でご飯を食べるのが嫌で、あの日からは事務所でデリバリーをして、深夜に帰っていた。
Aがいないベッドに眠るのが嫌で、あの日からはソファに寝ていた。
気付いたらAのことばかり考えて、女々しいかな、なんて1人で虚しくなる。
麗「電気、」
『え、あ、ごめん、何話してたっけ。』
麗「.......もう駅。」
『え、』
そんなに長く歩いただろうか。
麗「.......電気、」
『なに？』
麗「..............ごめんなさい。」
『え？』
麗「本当に、ごめんなさい。」
『.......何の話？』
麗「私が、いなければ、きっと、電気と.......Aさんは今も幸せで、きっと2人で過ごして、笑いあってて、」
麗「Aさんに酷いこと言って傷付けて、電気も傷付けて、」
『.......麗。』
そんな、泣きそうな顔しながら謝るなよ。
麗「私、パパの治療のために日本に戻ってきたの。」
『え、』
麗「だから、パパが元気になったらまた、パリに戻る。そしたらきっと、もう2度と会えない。」
麗「だからこの短い時間で、電気にまた会えて、本気で運命だと思った。」
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メレンゲドール - 豆腐の凉宮さん» まじそれなっです♫ (7月4日 20時) (
レス) id: 8eb40be3b6 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の凉宮 - 天喰さん宅をできたら御願い致します！13時さん愛してますｺｯ☆ chu♪キモくてすいません (5月8日 22時) (レス) @page26 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 瀬呂さん宅も出来れば書いて欲しいです……！ (2023年2月20日 15時) (レス) @page26 id: e6157bceda (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 轟さん宅も書いてほしいです！主人公と電気君のむかしのからみもみてみたいです。たくさん送ってしまい申し訳ありません。 (2022年12月12日 13時) (レス) @page42 id: f3f89661a7 (このIDを非表示/違反報告)
13時(プロフ) - リクエスト受け付けてますのでぜひお気軽に書き込んでください、！ (2022年11月19日 20時) (レス) id: aa9189fcbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：13時 | 作成日時：2022年9月16日 19時
