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｢……そう､だな……｡……俺のせいだ｣
｢…………は｣
ぽかんと口を開けたまま表情を固まらせたが､次の瞬間鬼の首を取ったように笑い出した｡
｢は！はは！！認めた……認めたな！？やっと……やっと！！
ついに認めた｡私は聞いたぞ！！
おい｡お前も聞いたな！！｣
｢は……｣
｢本家へ連絡しろ！！今すぐこいつを引き取りに来させろ！！｣
｢は……はいっ！！｣
女中が慌てて連絡へと走る中でも､父親の高笑いは止まらない｡
しかしそれも夾の言葉でピタリと止まる｡
｢……それは､断る……｡
俺は､入らない｡あそこへは｡……｢外｣で生きていく､絶対｡
それをハッキリ伝えに来たんだ｣
俺､震えてる｡
滑稽だよな｡こんな当たり前のこと
普通だったらいちいち宣言しなくたって
許されるはず｡ビビらなくたって｡
だけど｡
どうしてもそれが出来ずにいた俺を
バカにしないで､呆れもしないで｡
一生懸命支えて､想って､
手を伸ばし続けてくれた｡
A｡
お前が本当に､大事だから｡
｢側に……いたい
これから､ずっと｣
｢駄目だ……｡何を……言ってるんだ……？
お前が､許されるはずないだろう……？
許されるはずがないんだ｡
お前が……“普通”に､生きていく？
許さないぞ……っ｡おまえは……っ｣
ギンッと理性を失ったような父親の瞳が夾を射抜く｡そして吸殻の入った灰皿を手に取り､夾に思い切り投げつけた｡
｢駄目だ､お前は罪を償わなければいけない｡
私にっ､俺に償わなきゃいけないっ！！
お前のせいでどれだけ恥をかかされたか､俺の人生を滅茶苦茶にされたか！！
お前なんか産まれたせいでっ！！
お前なんか､産みやがったせいで！！｣
怒りで我を忘れているのか､父親の口から出てくる罵詈雑言の矛先は､夾だけではなく｡
まるで｡まるで過去に同じことを誰かに言ったかのような｡
そしてそれが誰かだったかなんて､考えなくても……｡
コンナ コドモ ウミヤガッテ
｢許さないぞ､俺は絶対許さないぞ｡畜生……っ｣
イ ナ ク ナ レ
｢おまえら俺の顔に泥を塗って､そんなに楽しいか！！｣
オマエラ フタリトモ イナク
｢あ……あんた……それ､言ったのか……？
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言ノ葉(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます｡少しでもこの作品の良さを知っていただけて嬉しいです｡完結まであとわずかですが､見守って頂けたらと思います！ (2021年5月3日 13時) (
レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。夢主とあきとの関係性が好みでした。フルーツバスケットは最近興味を持ち始めたもので、この夢小説を読んでより魅力が理解出来ました。 (2021年5月2日 17時) (レス) id: 88ef9ef77c (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - ナツコさん» コメントありがとうございます｡何度も読み返してくださって本当に嬉しいです｡完結まで､優しく見守って頂けたらと思います｡ (2021年5月2日 0時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
ナツコ - この作品、とても大好きです。何度も読み返しては、泣いてしまいます。完結まで頑張ってください。 (2021年5月1日 20時) (レス) id: 58a748358e (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - フレンダさん» コメントありがとうございます｡本当にどんどん終わりの時が近づいてきていて､書いてる私自身とてつもなく寂しい気持ちでいます(笑)それでも最後までしっかり書きたいと思いますので､引き続き見守っていただけたらと思います！ (2021年4月27日 15時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/KotohaJNWEST?s=09
作成日時：2021年4月22日 3時
