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｢違うってぇ､だから“おかん”だってぇ｣
｢えぇーわけわかんなぁーい！ていうかぁ､その子達双子でしょぉ？ゆんゆんまさか二股ぁ？｣
｢違うっ！！｣
このままではとんでもない勘違いをされそうなので､由希は｢もういいって……｣と頬を赤くしたまま俯く｡
｢うーん……パパの良さなら分かるんだけどォ｣
｢それ……違う……意味のでは？｣
｢公ちゃんは大人だぁ｣
｢うっそうそ冗談だってばぁ！！｣
｢ほんとかにゃー？｣
ワイワイガヤガヤと皆が騒ぐ中､真知は思い耽るように俯いていた｡
その日の放課後､由希は翔と共にＣＤショップに来ていた｡
翔はしばらく棚をんー……と眺めたあと､一枚のＣＤを手に取る。
｢うーしっ｡見舞い品コレに決ーめたっ！｣
｢……本田さん､ＣＤとか聴くのかなぁ……｡しかもロック……｣
｢何を上げりゃいいかわからん時は自分が好きなモンをやるって決めてんの､オレ｣
｢というか､ここで選ばなくても事前に聞いてくれば良かったんじゃ……｣
｢え？ああ､おねーさんの方に？
……そ､それはなんかさ！！は､はずかしいじゃん！？いちおーサプライズで届けたいみたいなとこあるし！？｣
｢なんだそのテンション
……本当にお見舞い行くの？｣
｢うん｡小牧の分もかねて｡……問題あっかな？｣
｢あ……いや｡問題は……無いけど……｣
由希は思った｡
何となく身内の人達に自分の友人って見られたくないもんだなぁ……と｡
そんな由希の思いなど強知らず､翔は成人向けコーナーを見つけてテンションが上がっていた｡
｢あっ！！ちょっとゆんゆん！エ 口ＤＶＤコーナーあるわよ！入れないけどねっ！！｣
(こんなやつだしなぁ……)
せめて小牧と一緒にお見舞いしてもらった方がいいだろうか……なんて思っている内に翔はササッと会計を終わらせていた｡
｢ゆんゆんは来ないんだよな？｣
｢明日行くことになってたけど……やっぱついていこうかな……心配｣
と由希が若干不安な表情で言うと､翔は恥じらうように顔を逸らした｡
｢来ちゃだめ！！｣
｢なんで？｣
｢本田さん達の前だとキャラ違うから！！はずかしいっっ！！
ンじゃ！！付き合ってくれてサンキュ！！｣
｢えー……｣
｢あ｡そだ由希｡
お疲れさん！｣
そう言って去っていく翔の後ろ姿を､由希はぽかんとして見ていたが､その内プッと吹き出してしまう｡
｢どこまで分かってんだか……｣
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言ノ葉(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます｡少しでもこの作品の良さを知っていただけて嬉しいです｡完結まであとわずかですが､見守って頂けたらと思います！ (2021年5月3日 13時) (
レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。夢主とあきとの関係性が好みでした。フルーツバスケットは最近興味を持ち始めたもので、この夢小説を読んでより魅力が理解出来ました。 (2021年5月2日 17時) (レス) id: 88ef9ef77c (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - ナツコさん» コメントありがとうございます｡何度も読み返してくださって本当に嬉しいです｡完結まで､優しく見守って頂けたらと思います｡ (2021年5月2日 0時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
ナツコ - この作品、とても大好きです。何度も読み返しては、泣いてしまいます。完結まで頑張ってください。 (2021年5月1日 20時) (レス) id: 58a748358e (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - フレンダさん» コメントありがとうございます｡本当にどんどん終わりの時が近づいてきていて､書いてる私自身とてつもなく寂しい気持ちでいます(笑)それでも最後までしっかり書きたいと思いますので､引き続き見守っていただけたらと思います！ (2021年4月27日 15時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/KotohaJNWEST?s=09
作成日時：2021年4月22日 3時
