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話が広がってるということは､他の十二支の皆にも伝わっているだろう｡
特に紅葉や杞紗､燈路はAに良く懐いていたから酷く心配してるだろう｡
｢リンも凄かった……｡青くなって白くなって土気色になった……必見｣
｢必見って……｣
｢あと……
また胸が大きくなった……｣
｢場を和ませたいのか自慢したいのかセクハラなのかどれだよ！！？｣
｢……………………全部？｣
｢全部か…………っ｣
こてんと首を傾げて話す潑春は至っていつも通りの潑春で｡
正直先程までだいぶ気を張ってたので､潑春のいつも通り差はこちらを落ち着かせてくれる｡
……話の内容はあれだが｡
｢でも様子見に来たのもホント……由希､大丈夫かなって｣
｢はぁ……俺は平気だよ……ありがと｣
｢由希が本田さん達に付き添ってたんだ……？夾に聞いても反応なくて……妹さんの方の具合……どうなの？｣
｢……あいつは
｢うん……｡魂抜けた感じでいる｡夾は付き添わなかったんだね……｣
｢……あいつにも……あいつなりの苦しみとか事情とか､あるから………とか｡
そんなモン今はどうでもいいけどね……！！｣
｢……いってらっしゃい｣
ゴゴゴゴゴ……と背後に黒いものを背負ったまま､由希は立ち上がり居間を出ていく｡
その時タイミング良く紫呉が帰ってきたが……｡
｢ただい､まー……｣
由希は紫呉に気付かなかったのかそれどころでは無いのか分からないが､そのままどす黒いオーラと共にずんずんと二階へ上がっていった｡
｢……何事ォ？｣
｢お帰り……｣
＊＊＊＊＊＊＊＊
バン！！と大きな音を立てて夾の部屋の扉が開く｡
ベランダ側の窓を開け､足を投げ出して座っていた夾は由希をちらりと見る｡その瞳を冷たく睨みながら､由希は聞いた｡
｢………………病院､なんで来なかった｣
｢………………｣
黙ったままの夾に由希はずんずんと近付く｡
｢最低だよ､お前｡こんなとこでうだうだしてるヒマはあるくせにな｣
｢……どうとでも言え……｡俺がいても……傷つける｡守れない｡お前がついててやった方が､いい｣
｢…………なるほど……｡そうか…………｣
その時､由希の脳裏に先程の祖父の言葉が浮かぶ｡
“そりゃあ……悔しいね｡
ガツンと言ってやんなさい”
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言ノ葉(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます｡少しでもこの作品の良さを知っていただけて嬉しいです｡完結まであとわずかですが､見守って頂けたらと思います！ (2021年5月3日 13時) (
レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。夢主とあきとの関係性が好みでした。フルーツバスケットは最近興味を持ち始めたもので、この夢小説を読んでより魅力が理解出来ました。 (2021年5月2日 17時) (レス) id: 88ef9ef77c (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - ナツコさん» コメントありがとうございます｡何度も読み返してくださって本当に嬉しいです｡完結まで､優しく見守って頂けたらと思います｡ (2021年5月2日 0時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
ナツコ - この作品、とても大好きです。何度も読み返しては、泣いてしまいます。完結まで頑張ってください。 (2021年5月1日 20時) (レス) id: 58a748358e (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - フレンダさん» コメントありがとうございます｡本当にどんどん終わりの時が近づいてきていて､書いてる私自身とてつもなく寂しい気持ちでいます(笑)それでも最後までしっかり書きたいと思いますので､引き続き見守っていただけたらと思います！ (2021年4月27日 15時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/KotohaJNWEST?s=09
作成日時：2021年4月22日 3時
