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｢なんだお前ら｡メシも食ってくんか？｣
｢ダイジョーブ！カレーになったから！｣
何がどうカレーで大丈夫なのか分からないが､聞いたらめんどくさくなりそう……と夾は本能から察して話をそらした｡
｢しかしお前､背が伸びたな｣
｢でっしょー！そのうちキョーより大きくなって､キョーよりかっこよくなっちゃうかも！｣
｢…………？｣
さすがにそれは無理……では？と思いつつも言葉に出すとやぶへびな気もする｡
｢そしたらそしたらもしかしてぇ……
……ナマエカタカナはボクのプロポーズ……受けてくれるかな？｣
試すようにそう言って振り返った紅葉に､夾は一瞬視線を鋭くさせる｡
しかし紅葉は臆すること無く言葉を続けた｡
｢……ねぇ｡諦めちゃうとそういうこともあるって､分かってる？
だから､諦めるのは良くないよ｡ボクも､もう“考えても仕方ない”なんて諦めるのはやめる｡猫憑きのコト｣
何も言わない夾を見上げ､紅葉は真っ直ぐにそう告げた｡
｢……今さら……？そう､“今さら”だ……｡
どう言い繕っても､だからこそ､もっとシンプルに考えよう｣
由希はそう言って､A達の方を振り返る｡
その小さな背中を見ながら､考えることは｡
幸せになる為に､何をするべきか｡
｢“今さら”……だけど､自分以外の
紅葉の言葉に､夾の手がぴくりと反応する｡
｢おい……｣
｢あっいけない！早く戻ってカレー作るの手伝わなきゃ！ホラいこー！｣
｢おい待っ……｣
夾はフラフラと壁に手を付きダラダラと冷や汗を流す｡っていうか……
(待てよ……もしかして俺……バレバレか！？バレバレなのか！？)
そんなに自分はわかりやすいのかと絶望している中､紅葉は呑気に｢ほらーキョーもサボったらダメよー？｣と小言を言うが､ぶっちゃけ聞こえていなかった｡
(え"ぇぇぇぇぇ……っ？)
＊＊＊＊＊＊＊
｢……自分ン家帰ってきて……庭で炊き出し始まってんのってすごい不思議な感覚……｣
本家から帰ってきた紫呉の目に飛び込んで来たのは､庭でA達が賑やかにカレーの鍋を囲んでいる光景だった｡
バーベキューは出来ないので庭でカレーを作る＝バーベキュー風カレーということになったらしい｡
飯盒炊爨のような気もするが｡
声を揃えて｢おかえりなさーい｣と出迎えられ､紫呉はにこやかに腕を広げた｡
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言ノ葉(プロフ) - hymaaaaaさん» コメントありがとうございます！！物語も終盤ではありますが､優しく見届けていただけたらと思います(´∀｀*) (2021年4月19日 10時) (
レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
hymaaaaa(プロフ) - 何回も何回も！星満点付けるほど大好きです！！更新再開ありがとうございます！今後も楽しみにしています！ (2021年4月19日 0時) (レス) id: d0380912b8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 再開して頂けてとても嬉しいです！ゆっくり書いて下さい！いつも楽しみにしてます(^^) (2021年4月5日 18時) (レス) id: 320593a939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/KotohaJNWEST?s=09
作成日時：2021年4月3日 21時
