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｢……え？｣
｢え！？あ！！は､はい！なんでしょう！！｣
｢おかえり……｣
まだ続きます？と言いたげに由希が声をかけた事で､透とAは我に返る｡
｢バーベキューにしよーよー！｣
｢バーベキューする道具がこの家にあるとは思えないんだけど……｣
｢……なくても平気なんじゃん……？｣
｢ねーっ｣
｢いや､春も紅葉も……さすがにいるって……｣
｢……でもアレって……とにかく火を燃やして肉が焼ければいいんでしょ……？｣
そう言うと､潑春は僅かな沈黙の後居間の机をたしたしと叩いた｡
｢…………うん｡よく燃えそう｡｣
((何する気！！？？))
｢ワンパクでもいい……｡逞しく……｣
｢ダメだ｡ラチあかなくなる｣
｢カレーにしよう､カレーに｣
このままでは確実に机が消し炭にされる｡と察した常識人の燈路と由希は早速台所へ向かう｡
その時､Aはふと何かを探すように周りを見渡す｡
｢Aちゃん？｣
｢……どうしたの……？｣
｢あ……えっと､夾君は……｣
｢お部屋にいると思うよ……？｣
｢そっか……｣
“
“幽閉を知っているんですか｡心の中では､見下して……
｢…………っ！！｣
台所にいる由希達の背中を見て､Aは紫呉の言葉が脳裏を掠めた｡
そんな事あるわけないと､Aは否定するように頭を大きく左右に振る｡突然悲しそうな顔で頭を振り出したので､杞紗と透は止めようと慌てた｡
｢Aちゃん！？｣
｢……！？｣
｢どしたの？ナマエカタカナ｡きもちわるくなっちゃうよ？｣
｢う､ううん｡夾君がいないなって思って……｣
｢あーっ！ホントだキョーってばいなーい！ボク呼んでくるねー！｣
パタパタと紅葉が台所を出ていく中､燈路はその場にいる潑春と由希に小さく声をかける｡
｢……ね｡夾ってさ､あいつのこと好きなのかな……｣
そう言う燈路の視線の先は､杞紗達に大丈夫？と声をかけられているA｡
おーい中学生にもバレバレだぞー……と何故か由希が照れくさくなる｡
｢……“好き”はダメなの？｣
｢え……っ！だ､だって……“猫”､は……｣
｢……燈路って､みんなが避けて通る橋をわざわざ選んで通るよね……｣
｢自覚は……してる……｣
潑春に図星をつかれ､う……っと気まずい様子で燈路は目を逸らした｡
｢べ､別に反対とかそういう訳じゃなくてさ……｡こう……モヤモヤと言うか心配というか……今更だけどさ｣
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言ノ葉(プロフ) - hymaaaaaさん» コメントありがとうございます！！物語も終盤ではありますが､優しく見届けていただけたらと思います(´∀｀*) (2021年4月19日 10時) (
レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
hymaaaaa(プロフ) - 何回も何回も！星満点付けるほど大好きです！！更新再開ありがとうございます！今後も楽しみにしています！ (2021年4月19日 0時) (レス) id: d0380912b8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 再開して頂けてとても嬉しいです！ゆっくり書いて下さい！いつも楽しみにしてます(^^) (2021年4月5日 18時) (レス) id: 320593a939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/KotohaJNWEST?s=09
作成日時：2021年4月3日 21時
