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「のっ呪いなんてそんな……どうやって……」

「名前」
その人の「名前」さえ分かれば、どんな呪いも簡単にかけられる…………。

そう言えば、まだあなた達の「名前」……聞いてない」


小首を傾げて聞いてくる姿は大変可愛らしいが、今の話を聞いて素直にポンッと教える人がいるだろうか……?
それに対する素子達のリアクションと言えば。


「さぁさ!!あまり長居しては失礼です!!パパッと要件を済ませて五月に吹く爽やかな風の如く、とっとと立ち去りましょう!!」

「名前……」

「そうでございますね!!パーッと聞いてパーッと帰りましょう!!ええもうほんと!!マジで!!」


「教えるかちくしょうめ」と、早くここから退散することだけだった。


「先輩……私今すぐ帰りたい……っ」

「いけません……っ。私達が何をしにここに来たのか思い出しなさい!!」

「そうよ!!なんとか要点だけでも聞き出さなきゃ……!」

「花島先輩には弱点ってありますかぁ……?」

「「要点すぎるわボケェ!!」」



恐怖で考える事も嫌だったのか、ドストレートに聞いてきた山岸に、木之下と素子はおいい!!と突っ込む。


「……あるわよ」


しかし返ってきた答えはあまりにもすんなりで、三人は恐怖も忘れて咲に詰め寄った。


「「「何?何!?何!!?」」」

「…………そういう事…………。
あなた達、草摩由希のファンクラブに入ってるのよね……。草摩由希が最近Aちゃんや透君と仲が良いのが気に食わないのでしょう?二人をバッシングしたいのでしょう?

でも、それをするには私が邪魔……。
怖いのかしら……?
でも弱点なんて、随分子どもっぽいやり方ね」

「きっ汚いわよ!電波使って心読むなんて!!」

「読んでないわよ……」

(読まなくてもバレバレ……)


今日初めて会った恵でさえ、彼女達の魂胆は丸見えだったようだ。


「……おやめなさい。仕方ありません。
バレてしまったならば、遠回りな事はやめましょう。
そうです。私達は魔女……いいえ、本田Aと本田透が非常に気に食いません。
どうです?あなたから言って頂けませんか?由希ともう少し距離を保ちなさいと……」

「……そんなこと三人の勝手でしょう。嫉妬心から来る行動は醜いだけよ」

「……っ!嫉妬じゃないもん!!頭にきてるだけだもん!!」

「そうよ!!何様なのよあの子達!!由希君の何が分かるってのさ!ムカつく!!」

(それを人は嫉妬と呼ぶ……)

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設定タグ:フルーツバスケット , 草摩夾 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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言ノ葉(プロフ) - ゆえさん» コメントありがとうございます!これからもワクワクした気持ちで読んでいただけるように精進致します!作品は今拾弐まで続いておりますので、引き続き読んでいただけると嬉しいです! (2020年12月27日 21時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆえ(プロフ) - 大好きなお話に巡りあえてわくわくした気持ちで読み進めています、とある少女の話での第三者からみた二人の姿がとても良くて感動しました。 (2020年12月27日 17時) (レス) id: 8e1c7d7280 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:言ノ葉 | 作成日時:2020年8月19日 12時

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