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｢いつきちゃん､お父さんにたたかれたとか､そんなことはない？｣
｢はい｡それは無いです｣
はっきりといつきが否定すると､A達はほっと息をつく｡もしかしたら最悪な可能性も頭をよぎったが､それはなかったようだ｡
｢理由よりもさ､どうすんの？これから｣
めいくがきりだすと､A達はふむ……と考え込む｡そのまましばらく沈黙が続くと､やがて俊平がはい！と手を挙げた｡
｢意見言ってもいいですか？｣
｢はい｡俊平くん！｣
｢俺が､黒崎さんに会って話してくる｣
｢え……？｣
｢もう一回､お父さんとお話したいんだ｣
｢私……家に帰りたくない｣
｢うん｡でもね？やっぱり黙ってるわけにはいかないから……『今夜はうちでいつきちゃんを預からしてもらえませんか？』って聞いてくるから｣
このまま父親にバレないようにいつきを家に帰しても､きっと同じことの繰り返し｡最悪の場合ますます親子の溝が出来てしまうかもしれない｡ひとまず今日のところは正直に伝えて､お泊まりという形でどうだろうか？というのが俊平の考えらしい｡
｢どうかな？｣
｢正面突破か……｡まあそれが一番かもな｣
｢Aさん､どう思いますか？｣
｢はい｡私もそれが一番良い方法だと思います｣
｢よし！じゃあそれで！いいよね？｣
｢はい｡親御さんの許可がとれれば｣
｢うん！私も学生のときにこんな家があったらなー｣
礼とめいくの了承も得られたところで､最後に俊平はカウンターで話を聞いていた銀次にも確認をとる｡
｢おやっさんは？｣
｢晩飯が一人前増えるってことだな！｣
と､言うことで｡とりあえず黒崎へのコンタクトは俊平に任せることにして､A達はにじやで待つことになった｡
Aは早速黒崎の元へ向かおうとする俊平に声をかけた｡
｢俊平さん！｣
｢はい？｣
｢あの……よろしくお願いします｣
ぺこりとAが頭を下げると､俊平は一瞬きょとんとするもその内いつものように｢はい｣と穏やかに返事をした｡
｢黒崎さんとは同じシングルファーザー歴三ヶ月ですし､きっと色々抱えてるんじゃないかなって思うんで､ちゃんとお話してこようと思います｡その間､いつきちゃんや陽達のこと､よろしくお願いします｣
｢はい｡いってらっしゃい｣
＊＊＊＊＊＊＊＊
｢今頃俊平がお父さんと会ってる頃だ｣
｢ちゃんと話してくれるといいけど……｣
｢悪気はなくても､子どものことになると､周りが見えなくなる親って多いからねぇ……｣
｢そうですね……｣
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ゆっぴ - 完結になっていて残念です😭最後まで書いて欲しかったけどこの作品に出会えて良かったです😊気が向けばまた再開して欲しいなと願っております！ (2022年8月3日 3時) (
レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。主夢と俊平がどうなるか気になります。最終回まで頑張って下さい。 (2022年7月5日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ - ドームツアー楽しんでください！！！ (2022年6月15日 17時) (レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
にこち(プロフ) - 私も東京ドームオーラス当選しました！！そしてお話の更新ありがとうございます！！ (2022年5月31日 19時) (レス) @page27 id: 7ce575ffce (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - なかなか忙しくてコメント返信できずにすみません｡ですが頂いたコメントには全て目を通しています！たくさんの暖かい言葉本当にありがとうございます｡これからもどうかコメントで感想､応援を頂けたらと思います｡ (2022年5月29日 12時) (レス) @page27 id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年11月22日 10時
