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と､言うことで｡黒崎親子が交代し､桃田家族がテイクアウトの店番をすることになった｡
雫を抱っこしながら呼び込みをする礼の夫は､とても優しそうで､雫もとても嬉しそうに見える｡
店の前で水鉄砲で遊んでいる陽達を見ながらも､Aは三人の様子をちらりと見る｡
そこにはちゃんとした家族の形があって｡だけどAの心に､礼がこの間話してくれた事が過ぎる｡
“旦那とまだちゃんと別れてないんだ”
“まだ籍は入ったまま”
“ずっと迷ってる”
＜パシャリ＞
｢え？｣
突然隣から聞こえたシャッター音に目を向けると､そこにはスマホを構えたままの蒼介が座っていた｡蒼介が撮っていたのは礼たちの写真｡
｢蒼介さん？｣
｢本当の家族……｣
｢え？｣
｢本当なら､この形が本来の家族なのに｡なんでだろうなぁ｡俺は､さっきまで撮ってた五人の笑顔の写真の方が……すごく､家族に見えた｣
｢家族……｣
｢俊平達とA先生で撮った三人の写真だって､本当の家族みたいだったぞ｣
｢え？｣
蒼介の言葉に､Aはもう一度､礼達の姿を眺めた｡家族って……なんだろう｡
✤✤✤✤✤✤✤✤✤
一方その頃､店内も常連客ばかりになり落ち着いてきた店内で､俊平とめいくは片付けをしていた｡その時､ふとめいくが思い出したように口を開く｡
｢そういや､あのおじさんの笑った顔見た？｣
｢うん？まだ｣
｢あれ？もう諦めた？｣
｢そうじゃないけど､俺がやってることってさ､｢北風と太陽｣の北風だったなぁって……｣
｢ふふっ｡そうだね｣
｢自然にふっとにじみ出るような笑顔じゃないとさ､意味ないんだよ｡
それこそ､気の置けない家族の前で見せるみたいな？｣
｢たとえ家族でも､一旦距離が出来ると､どんな顔してたか忘れちまうこともあるからなー｣
俊平から空いた皿を受け取りながらそう話す銀次の言葉は､まるで自分が経験したような口振りだった｡
｢おやっさんわかるの？｣
｢いやいや……そういうもんだろ？｣
｢んー…時間が必要なのかな……｣
ふぅ……と息をついた俊平に､めいくは少しいたずらっぽく笑いながら問いかける｡
｢ていうかさ｣
｢ん？｣
｢今日来てた､保育園の先生ってどんな人？｣
｢圭太先生？優しくていい先生だよ？特撮マニアだし｡いつもAさんと一緒に陽のクラス見てくれてる｣
｢ふーん……｡あの先生さ､Aに気があるんじゃない？｣
｢え？｣
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ゆっぴ - 完結になっていて残念です😭最後まで書いて欲しかったけどこの作品に出会えて良かったです😊気が向けばまた再開して欲しいなと願っております！ (2022年8月3日 3時) (
レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。主夢と俊平がどうなるか気になります。最終回まで頑張って下さい。 (2022年7月5日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ - ドームツアー楽しんでください！！！ (2022年6月15日 17時) (レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
にこち(プロフ) - 私も東京ドームオーラス当選しました！！そしてお話の更新ありがとうございます！！ (2022年5月31日 19時) (レス) @page27 id: 7ce575ffce (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - なかなか忙しくてコメント返信できずにすみません｡ですが頂いたコメントには全て目を通しています！たくさんの暖かい言葉本当にありがとうございます｡これからもどうかコメントで感想､応援を頂けたらと思います｡ (2022年5月29日 12時) (レス) @page27 id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年11月22日 10時
