第１４話｢#優しい笑顔｣ ページ21
｢A先生！？｣
｢さ……佐山先生……｣
ど､どうしよう……！！
一見ぽかんと口を開けたまま固まっているが､その実Aの頭の中はグルグルとなんともやかましくパニクっていた｡
ここは保育園とも程よく離れているし､路地の中にあるので､今まで保育園関係の人と会うことはなかった｡しかし今回はいつもよりも路地が賑わっているし曲がり角には看板も置いているので､佐山のように偶然ここに引き寄せられる可能性もある｡
俊平もどうしたものかと考えていると､咄嗟にフォローした人物がいた｡
｢もしかして､A先生と同じ保育園の？｣
｢あ､はい！佐山と申します！｣
｢偶然だなぁ！実はA先生も今日は偶然ここを通りかかって､にじやフェス手伝って貰ってるんスよ！！｣
｢蒼ちゃん……｣
｢そうなんですか！びっくりしました！｣
｢あ､う､うん……｡そうなの！｣
蒼介のフォローに､人の良い佐山はすっかり信じてくれたようだ｡
｢なんかいいですね！そういう緊急参戦！みたいなのもホワイトっぽくて！｣
｢そうかな……｡似合う？｣
｢はい！あと……浴衣も｡すごく似合ってます｣
｢本当？ありがとう｣
笑顔でAが礼を言うと､佐山は少し恥ずかしそうに頬をかいた｡その様子を見ていためいくと礼はあらあら？と顔を見合せ､蒼介も意味深に俊平を見る｡
｢良かったら圭太先生も食べてってください！テイクアウトもありますよ！｣
｢じゃあ……テイクアウトで！｣
｢ありがとうございますー！｣
どうぞどうぞー！とめいくがいつきたちの方へ案内するのを見送ると､Aと俊平はホッと安心したように息をついた｡
｢蒼ちゃん助かったよ……｣
｢ありがとうございます､蒼介さん｣
｢いやいや！うまく誤魔化せたみたいで良かった｣
｢まさか圭太先生が来るとは……予想外だった｣
｢ある意味サプライズでしたね｣
｢確かに！｣
ふふっと笑いあった後､Aは少し考え込む｡
しかしすぐにうん｡と頷いた｡
｢今は考えるのはやめて､にじやフェスに集中しなきゃ｡後のことは……なりゆきにまかせよう！｣
｢そうですね！人も増えてきたし頑張りましょう！｣
｢はい！｣
その後もにじやにはたくさんの人々が訪れ､本当に文化祭のように賑やかな声が響き渡っていた｡
銀次もこの光景が嬉しいのか､蒼介に写真を撮るように頼み､急遽蒼介カメラマンによる撮影会が始まった｡
店内の賑やかな様子､一生懸命お手伝いをする大地やめいくもバッチリと写真に残す｡
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ゆっぴ - 完結になっていて残念です😭最後まで書いて欲しかったけどこの作品に出会えて良かったです😊気が向けばまた再開して欲しいなと願っております！ (2022年8月3日 3時) (
レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。主夢と俊平がどうなるか気になります。最終回まで頑張って下さい。 (2022年7月5日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ - ドームツアー楽しんでください！！！ (2022年6月15日 17時) (レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
にこち(プロフ) - 私も東京ドームオーラス当選しました！！そしてお話の更新ありがとうございます！！ (2022年5月31日 19時) (レス) @page27 id: 7ce575ffce (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - なかなか忙しくてコメント返信できずにすみません｡ですが頂いたコメントには全て目を通しています！たくさんの暖かい言葉本当にありがとうございます｡これからもどうかコメントで感想､応援を頂けたらと思います｡ (2022年5月29日 12時) (レス) @page27 id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年11月22日 10時
