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その言葉は怒っているようだけど､今までのいつきよりも遥かに子どもらしい姿だった｡
黒崎もそんないつきに言われては何もしない訳にもいかなかったのかその内ゆっくりとお面を被る｡
｢追加戦士のトリプルブラーック！！｣
いぇーい！！と周りが盛り上がる中､いつきも嬉しそうに笑った｡ほんの少しだけど､親子の間が縮まったような気がした｡
気を取り直して蒼介が黒崎ににじやフェスの概要を詳しく説明している中､俊平はA達に少し申し訳なさそうに頭を下げる｡
｢黒崎さん呼ぶこと､黙っててすみませんでした｣
｢いいえ｡昨日の“みんなで”って言葉の意味がやっと分かりました｣
｢いきなりサプライズとはね｣
｢いいんです｡今日は成り行き任せ……なんで｣
礼も今日は少しだけ羽を伸ばしているようで､ことの成り行きに任せると笑う｡そんな礼に､A達もふふっと笑った｡
｢今日の裏テーマは､いつきちゃんにお父さんの笑顔を見せる……です！｣
｢大変そ！｣
｢ご健闘お祈りします｣
めいくと礼はそう言って､それぞれ準備に戻っていく｡
そんな二人の背に俊平は元気に｢はい！｣と返事をした｡
その場に残ったのはAと俊平だけ｡
俊平が何となく隣を見ると､Aはじっとトリプルホワイトのお面を見つめていた｡
｢どうかしました？｣
｢え？あ､いえ……｡私が陽君から聞いていたトリプルファイブは､その名の通り五人だったので｡一生懸命作ってくれたんだなって思うと……嬉しくて｡陽君にも､ちゃんとお礼を言わなければいけませんね｣
ふふっと笑ってお面を撫でるA｡俊平はそんな姿を見て､心底作って良かったと思った｡
｢そういえば……｣
｢はい？｣
｢陽くんが幻の六人目みたいなこと言っていましたけど……結構重要ポジションだったりしますか？こう……特別な能力使えたり？｣
｢そうですね……｡ホワイトはズバリ､その名の通り癒しパワーでみんなを元気にする！的な感じです｡なんか……A先生ってそんなイメージあります｣
｢私が？｣
｢はい！とっても！｣
｢自分ではよく分からないけど……俊平さんが言うなら……そうなんでしょうか……｡嬉しいです｡とても｣
｢あ､いえ……そんな……｣
嬉しそうに微笑むAに､俊平はどこか恥ずかしくなって頬をかく｡
そんな二人の様子を､蒼介とめいくはにやにやと微笑ましそうに見守っていた｡
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ゆっぴ - 完結になっていて残念です😭最後まで書いて欲しかったけどこの作品に出会えて良かったです😊気が向けばまた再開して欲しいなと願っております！ (2022年8月3日 3時) (
レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。主夢と俊平がどうなるか気になります。最終回まで頑張って下さい。 (2022年7月5日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ - ドームツアー楽しんでください！！！ (2022年6月15日 17時) (レス) id: ae2e6f8c52 (このIDを非表示/違反報告)
にこち(プロフ) - 私も東京ドームオーラス当選しました！！そしてお話の更新ありがとうございます！！ (2022年5月31日 19時) (レス) @page27 id: 7ce575ffce (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - なかなか忙しくてコメント返信できずにすみません｡ですが頂いたコメントには全て目を通しています！たくさんの暖かい言葉本当にありがとうございます｡これからもどうかコメントで感想､応援を頂けたらと思います｡ (2022年5月29日 12時) (レス) @page27 id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年11月22日 10時
