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子どもたちの可愛らしいおねだりに､銀治は目尻が下がって笑顔を浮かべた｡
｢嬉しいねー｡ちょっと待ってな？｣
｢｢｢お願いします！！｣｣｣
その光景にすっかり不貞腐れた蒼介は些か乱暴に食器を流しへと運ぶ｡
｢はいはいごめんなさいね通るよ通るよー！！｣
｢怖い！｣
めいくと俊平があからさまに拗ねている蒼介を見て笑っていると､続けて降りてきた礼が申し訳なさそうに銀治に声をかけた｡
｢あの､銀治さん｡ちゃんとお夕飯代お支払いしますから､言ってください｣
｢あっ､俺も払わなきゃって……｣
｢私も……｣
｢えっ｡私は全然気にしてなかったけど……｣
｢まあその辺はちゃーんと後日まとめていただくからよ｣
｢お金のことを曖昧にするのは良くないですから｣
｢そうですよ！｣
｢曖昧なのは三人の方だろ？いい加減腹決まったか？｣
｢何が？｣
｢ここで！一緒に住むって話！｣
シェアハウス計画を開始してから､正式に住むことが決定しているのは未だにめいく達だけ｡
俊平と礼もAも､夕飯をご馳走になり､そのまま泊まったりはするものの､まだ確実にここで暮らすということは決めかねていた｡
お互いに顔を見合わせるA達を､めいくはえ！？と驚いた顔で見る｡
｢住まないの？住むでしょ？うちだけ？｣
｢ほら､お前の見切り発車に付き合わされてみんな大変だよ｣
｢いやいや！おやっさんのためでもあるんですから！｣
｢なんで俺のためなんだよ？｣
｢え？おやっさん迷惑……？｣
｢いや……俺は二階に上がらねぇし､関係ねぇから好きに使ってもらって結構だけどよ｣
｢関係ないって……おやっさんも入れて新しい家族じゃん！｣
｢バカ俺まで巻き込むなよ｣
このままでは話が堂々巡りになりそうだ｡
礼はそう思い､｢あの……｣と声を上げた｡
｢その事なんですけど｣
｢ん？｣
｢蒼ちゃん､上でゆっくり話そうか｣
｢うん｡そうだな｣
蒼介を先頭に階段を登っていく中､一人残っためいくは小声で銀治に話しかけた｡
｢ねぇねぇ､私だけ話乗り遅れちゃってさ､聞けてないんだけど……陽君って……お母さんが亡くなったこと……｣
めいくの脳裏には､先日陽が｢ママ探しに行こうよ｣と俊平に話している声が蘇る｡
めいくはその時初めて､陽の母親は亡くなっている事を察した｡そして､その時の様子から陽はまだその事を……｡
｢知らねぇみてぇだな｣
｢……そうなんだ｡でも結構経つんでしょ？まだ言ってないってこと？｣
｢言ってないのか､それとも……言えないのか｣
｢……そっか｣
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
