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蒼介の掛け声で､新メニューの試食会が始まった｡にじやのメンバーの前には､蒼介が作ったという新メニューのお好み焼きが置かれている｡
｢実験台にするために呼ばれても困ります｣
｢そう言いながらちゃんと来るとこが優しいよね？｣
苦言を呈した礼にめいくがそう言うと､それを言われてしまっては……と礼は苦笑いで返す｡
礼の優しさをちゃんと理解しているめいくとAは､顔を見合わせてふふっと笑った｡
そして､問題の新メニューへと話は移る｡
｢で､これ何？｣
｢みんなの大好きなパンケーキを､お好み焼き風に仕上げてみましたー！！｣
俊平はとりあえず蒼介のノリに乗っかって拍手をするも､他の面々は若干渋い顔をしている｡
陽も不思議そうにお皿の上に乗っかったお好み焼きらしきものを見つめる｡
｢これケーキ？｣
｢パンケーキの生地と､お好み焼きの生地をミックスして､そこにおやっさんのソースをかけたってわけだ！｣
確かに見た目はパンケーキに寄せてる気がしなくもないけれど､かかっているものが“ソース”であることが少し不安をよぎる｡
更に生クリームが生地の間と一番上に角を立ててトッピングされ､缶詰のみかんとさくらんぼが乗せられている｡
｢何となく味の想像はついた｣
その想像が明らかに＋の味ではないのは蒼介と子ども達以外は大体察しているであろう｡
｢みんな甘じょっぱいの好きだろう？
な？よし､ほら食べてみて！｣
｢じゃあ……食べてみようかな！
どんな味だろう……｣
さすが優しさの塊である俊平｡みんなが傍観者を決め込む中で颯爽とお好み焼きにフォークを入れる｡
｢いただきまーす｣
ぱくりと一口｡もぐ……と一回噛んだ瞬間､俊平の動きが止まった｡
｢……パパさん……？｣
Aが恐る恐る声をかけると､俊平は｢うん……そうね……｣と渋い顔をして何とかコメントし始める｡
｢うん……｡なんだろう……そのね……｣
｢どうよ？ちゃんと食リポしてくれよ｣
｢うん……｡甘じょっぱいね､なんていうかね……｡甘じょっぱい｣
｢何だよその食リポは！もっと何かあんだろ？｣
｢食べられないほどじゃないってことね？｣
｢うん｡それは……うん｣
｢じゃあ一応食べてみっか！大地もいる？｣
｢うん｣
めいくが食べ始めたのを筆頭に､とりあえずみんな食べてみようと動き出す｡
ただ礼はやはり嫌な予感がするのかほんのちょっと小さく切って雫のお皿に乗せた｡
｢きっとみんな大好きだぞー！｣
｢じゃあ……いただきます！｣
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
