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｢俺！俺……あの……｣
｢おう｣
｢俺おかしいですか！？｣
｢全然｣
なんとでもないように帰ってきた梶の反応は､上ノ山の予想していたものとは違っていて､思わず目を丸くする｡
｢何がおかしいんだ？相手が男だから？
俺のセクシャリティーは女指向のはずだ……みたいな？
安心しろよ｡そう思ってたけど､俺も男の経験あるから｣
｢ぶっ！！｣
飲んでいたスポドリを思わず吹き出した上ノ山に動揺することなく､梶はこれまたなんてことの無いように続ける｡
｢昔の話だよ｡それとも俺はおかしいのか？
どちらにしろ､真冬はお前に応えようとして歌をやるんだ｡
お前､支えてやる責任あるぞ｣
梶さんはすげぇ｡一言で俺を冷静にさせてしまった｡弥生がベタ惚れなのも分かる｡
｢でも､やっぱりわかんないっす……｡これは認めていい感情なのか｣
｢……行くぞ｣
梶さんは､｢昔の話だ｣って言ってた｡
これだけの男でも上手くいかないモンなのか｡
俺のこの気持ちは､認めていいものなのだろうか？
上ノ山と梶が去った後､Aはしばらく動けなかった｡
ああ……そうか｡上ノ山の様子がおかしかったのは､やっぱり｡
｢恋､してるんだ｣
誰もいなくなった静かな空間で､ポケットのスマホが震える｡Aは静かにスマホを確認すると､真冬からのメッセージだった｡
真冬A､今どこにいるの?
どうやら真冬とはすれ違ってしまったらしい｡既に家に着いていると思われるその画面をじっと眺めて､Aは返信する｡
Aごめんね｡すぐ帰る
真冬迎えに行くから､場所教えて｡駅?
A大丈夫だよ｡一人で帰れるから｡
心配しないで
そう返して､Aは壁に寄りかかった｡
空を見上げると無数の星が瞬いていて､Aはどこにあるかも分からない､その星の名を静かに口にした｡
｢……由紀君｣
＊＊＊＊＊＊
｢ただいま｣
｢！おかえり｣
Aが帰ってくると､毛玉を抱っこした真冬が直ぐに玄関へと走ってきた｡
｢帰ってきたら家にいなかったから､心配した｣
｢ごめんね｡ちょっと夜の散歩｡冬ちゃんが帰ってくるまでには戻ろうと思ったんだけど､星が綺麗だったからつい…ね！｣
｢A……どうしたの？｣
笑って誤魔化したつもりだったが､幼なじみに通用しなく､真冬は心配そうにAの頭を撫でる｡
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に - 最近ギヴンにハマった20代ですが、こちらの小説ほんっっっとうに最高です！！！！夢主の行動・気持ち・考えなど文からとても伝わってきて読みやすいです。お忙しいと思いますが、完結に向けて頑張ってください。楽しみにしております！！ (2020年4月30日 13時) (
レス) id: e8737ae1a9 (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - アニメ終わって落ち込んでたら、映画っ！嬉しすぎて……2020年まで頑張っていけそうです！言ノ葉さん最終話までお疲れ様でした！番外？リクエストも更新、楽しみにしてます！に (2019年9月20日 15時) (レス) id: 7ef2d991dc (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - はじめまして！梶さんと春樹とのお話を書いてほしいです！ (2019年9月20日 10時) (レス) id: eb587ffa62 (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - マシュマロが通信制限で使用出来ないのでボードの方に感想、リクエスト書かせて頂きました。御手数ですが見て頂けると嬉しいですよろしくお願いします。 (2019年9月18日 5時) (レス) id: 1c640baa7c (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます！雨月さんめっちゃ美人ですよね……｡10話の耳かけスタイルがとても色気爆誕でやばかったです…… (2019年9月16日 21時) (レス) id: 50b948882d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作成日時：2019年8月30日 15時
