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｢みんながみんな､あんたみたいに思ったことすぐ口にできる程子どもじゃないの｡
本当の気持ち隠して､色んなもの諦めないといけない立場の人間もいるの｡
何も知らないで､勝手な事ばかり言わないで｣
子どものくせに｡こんな奴といくら話しても､絶対分かりあえるはずない｡
｢A｡３才のお誕生日おめでとう｣
まだ､弟達も妹達も生まれる前､おばあちゃんがくれたマグカップ｡
｢おばーちゃん､ここなんてかいてあるの？｣
｢｢(平仮名)｣って書いてあるんだよ｣
｢良かったねーA｡おばあちゃんにありがとうっていいな｣
｢ありがとうおばーちゃん！｣
自分の名前が入ったそれは､どんなものよりも特別に思えた｡だけど｡
弟達と妹達が生まれて､おばあちゃんが亡くなって｡
そして､五歳の時に弟達の喧嘩に巻き込まれそのマグカップは割れた｡
本当は思い切り怒りたかった｡泣きたかった｡
(…………っだめ｡おこるな｡おこるな……)
泣くな｡騒ぐな｡我慢しなきゃ｡大人にならなきゃ｡あきらめなきゃ。
ー大丈夫ー
諦められる｡
＊＊＊＊＊＊＊＊
｢えー……いよいよ明日が試合な訳だがーまぁね､本来なら入れなかった枠なわけだし､気軽に楽しくいこうじゃないの｣
次の日､つまり試合前日｡おじいちゃん先生のコーチはのほほんとした様子でそう言った｡
｢ねー？山田君？｣
｢�霤弔任�｡今日までにやれることはやりましたし､今年は元気な一年もおるんで！｣
バン！と�霤沈菁擇禄轍�の肩を思い切り叩く｡
｢あー君ね｡重盛君ね､よろしく頼むよー｣
｢うす｣
｢いやお前｢重盛｣ちゃうやろ！｣
｢ちゃんと｢重岡です｣って言っとかんと！｣
いよいよ明日……｡明日で……バスケ部の�霤沈菁擇鮓�るのが最後かもしれない｡
部員達に指示する先輩を眺めていると､体育館の入口から女子の声が聞こえてきた｡
｢重岡ー！試合明日やろ？みほ達も誘って応援行ったるからー！｣
｢んー｣
女子達の声に気だるげに答えた重岡は､ちらりとこちらを見る｡
私もその光景を見ていたから､バチッと目が合い思わずそらす｡
昨日は思わず取り乱してしまって､年下相手に､しかも重岡相手に､何だか泣きごとめいた事を言ってしまった｡
｢何も知らないで勝手な事ばかり言わないで｣
｢何キレとんの｣
｢キレてない｣
……いけない｡これ以上振り回されてたまるか｡
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ぽや - ふぁぁぁぁ続きがキニナルすぎるし、主様小説の作り方がうますぎる…はやくみたいいいい (2021年8月1日 4時) (
レス) id: 1dc60e8858 (このIDを非表示/違反報告)
A - どうしましょう！？！？主様大変大変面白いです！！！！！面白すぎます！！ものすごくこの続きが気になります､､､大変だと思いますがお話更新楽しみに待ってます！ (2021年7月31日 22時) (レス) id: f0c11ee780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年6月14日 17時
