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｢あーびっくりした……｣
｢はい､じゃあ次これ｣
｢は！？いや､もう帰り……｣
｢ええから､ほら座って｣
ストンと強制的に座らせられ､重岡も隣の同じゲーム台に座る｡
レースゲームもやったことないんですけど……！
｢あ､あれ？私今一位！？｣
｢Aさん逆走してる｣
｢え！？｣
なんでこんなやつとこんなところに｡
ああもう､ガヤガヤガヤガヤうるさい｡
うるさくて､何考えてたか分からなくなってきた｡
｢あ……重岡違う！もうちょっと右！
コブシ一個分と右指二本､親指三本分右！｣
｢いやわからんってそんなん｣
あれ?私……
｢……！なんかとれた！……か､可愛くないな……｣
｢………………｣
私一体……何をイライラしてたんだっけ｡
何をモヤモヤしてたんだっけ｡
｢……っふん！｣
｢……もっと下なんちゃう？｣
ゾンビゲーム､レースゲーム､UFOキャッチャーと巡り､今私はストラックアウトの画面と向き合っていた｡
私が奮闘する横で､先程とった猿のぬいぐるみを背負った重岡からチクチクと嫌味が飛んでくる｡
｢うるさい｡ムズカシイの……！｣
｢Aさん､それ最後の球やで？
今んとこ一球たりともかすってへんのやけど｣
｢うるさい集中させて……！｣
残り最後の球に全神経を集中させる｡
狙って狙って……｡
｢……ふん！｣
投げた球は見事に五番のプレートに当たり､おめでたいメロディーが流れた｡あ､当たった……！！
｢……！重岡重岡！今の見……｣
つい嬉しくて､前を指さしながら重岡の腕を掴む｡
無意識でやってしまったその手に､私と重岡の視線が一気に向かう｡
慌てて顔を上げると､重岡は嬉しそうに笑っていた｡からかうような笑顔じゃなくて､優しく微笑むような笑顔｡
ああ……どうして､こんなに……｡
振り回されてしまうんだろう
(は､はしゃぎすぎた……)
休憩スペースに座りながら反省する｡
最近､自分のペースを見失いがちな気がする……｡
｢Aさん､ん｡ジュースでええ？｣
｢あ､ありがとう……｣
私にジュースを差し出すと､重岡は私の隣に座った｡
｢少しはスカッとした？｣
｢え？｣
｢さっき体育館でめっちゃモヤッとしてたし｣
な……なんかバレてるし……！！
(……あれ)
“勝ったら今度デートして?”
“今度だって言って……”
“やっぱ今行きたい”
あれって……もしかして……｡
｢あー！！｣
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ぽや - ふぁぁぁぁ続きがキニナルすぎるし、主様小説の作り方がうますぎる…はやくみたいいいい (2021年8月1日 4時) (
レス) id: 1dc60e8858 (このIDを非表示/違反報告)
A - どうしましょう！？！？主様大変大変面白いです！！！！！面白すぎます！！ものすごくこの続きが気になります､､､大変だと思いますがお話更新楽しみに待ってます！ (2021年7月31日 22時) (レス) id: f0c11ee780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年6月14日 17時
