3 ページ13
その日の昼休み｡大量の牛乳が私の机の上を占拠していた｡その中の一本を手に取りドスッ！とストローをぶっ刺す｡
｢A！なんやその牛乳！まさか全部飲むつもりちゃうやろな！？｣
｢ちょっとカルシウム欲しくて｣
｢やめときーや！絶対お腹ゴロゴロなるよ！｣
(いかん……)
何かに対してここまでイラつくのは生まれて初めてかもしれない……｡というかもうイライラMAX？
｢うざ｣って何が！！｢うざ｣って何が！？
語彙力どこに放り投げてきたのよあの五歳児め！！
イライラの勢いそのままにズゴーッ！と牛乳を飲んでいると､聞き覚えのある笑い声が外から聞こえて思わず止まる｡
(�霤沈菁據帖�)
窓からは丁度中庭が見えて､楽しそうに同級生達と笑う�霤沈菁擇�いた｡
その笑顔を見れただけで､自分の中のストレスゲージがぐーんと下がっていく｡
そして､今朝重岡に言われた言葉が蘇る｡
｢Aさんって､まだキャプテンのこと好きなん？｣
……そんなの｡頭で考えたって分かるわけない｡
＊＊＊＊＊＊＊＊
｢おーっす！真面目にやっとるかお前ら！相手しに来てやったぞー！｣
｢せ……先輩！！どないしたんですか！？｣
放課後､突如�霤沈菁效�三年生が体育館に現れた｡
皆嬉しそうな顔で駆け寄って､中にはお気に入りの後輩にちょっかい出してる先輩もいる｡
｢急に人数減って寂しないかなー思て！｣
｢ちゃんと受験勉強してくださいよー！｣
｢急に押しかけて悪いなマネージャー！｣
｢いいえ｡皆喜んでますので｣
……ビックリした……｡こうやって�霤沈菁擇棒爾�けられるのも久しぶり……｡
｢…………｣
｢よぉシゲ！足の具合どや？｣
｢自分ら何しに来てん｣
｢相っ変わらず可愛げないなお前は！！｣
先輩達が来てくれたのは嬉しいけれど､そろそろ練習も終わろうとしてる所だった｡
でも､先輩達は一回だけ皆と久しぶりにプレーしたいらしく｡
｢３on３？今からですか？｣
｢おん｡一回だけやろーや！二年生対三年生で！｣
｢えー！３on３！？俺嫌や！先輩ら加減知らんねんもん！！｣
｢あ！さては俺らしばき倒して勉強の鬱憤発散させよ思ってるんや……｣
｢ちょっとなー｣
｢最悪や！！｣
｢じゃあ二年生から誰か三人……｣
｢はい｡俺出る｣
｢……重岡？｣
重岡は私と後ろに立つ�霤沈菁擇隆屬�､右腕でスパパっと空間を切るような仕草で割って入ってきた｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽや - ふぁぁぁぁ続きがキニナルすぎるし、主様小説の作り方がうますぎる…はやくみたいいいい (2021年8月1日 4時) (
レス) id: 1dc60e8858 (このIDを非表示/違反報告)
A - どうしましょう！？！？主様大変大変面白いです！！！！！面白すぎます！！ものすごくこの続きが気になります､､､大変だと思いますがお話更新楽しみに待ってます！ (2021年7月31日 22時) (レス) id: f0c11ee780 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年6月14日 17時
