全て諦めようと思う。【佐野万次郎】 (ページ5)

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Aside

「＿はこういうことで…」

授業中。

『……』

ｿﾞﾜｯ

「なぁ、アイツの殺気ヤバくね？(ｺｿｯ」

「こんなんでよく授業出来るよな(ｺｿｯ」

Aは気づいていないが、殺気がダダ漏れだった。

『……』ｶﾞﾀﾝ

「「！？！？」」ﾋﾞｸｩｯ

『…先生』

「な、なんだ？」

『サボります。』

「お、おう…」

殺気がヒドすぎて否定したら殺されそうな雰囲気だったので流石の先生も許してしまった。

廊下をゆっくりと歩く。それも、物騒だが殺人犯のように。

万次郎のクラスの前を通る。
アイツ(愛実)は先生にも媚びており、相変わらず反吐が出そうだった。

『……公園でも行くか、』

と、公園に行ったものの

「お前ら、バッドを持ってこい！！！」

金髪が殴られる。

私は『はぁ、』と一息をつき、呟く。

『おめーら、そんなことやって…

……つまんなくねぇの？』

その場が一瞬にして凍り付いた

そんな状況とは裏腹にここで喧嘩賭博とかすんなよ、

そんなことを思いながら歩いて行った

「アイツって…！“孤高の狼”じゃねぇか…！」

“孤高の狼”、か。いいじゃん

金髪の前に来てしゃがみ込む

『なぁ、金髪。お前だいじょーぶか？』

私を見て驚いた顔のまま固まった。

気配を感じたから避けたら…

ﾄﾞｶﾞｯ

バッドが降ってきた。

「おいおい、ここはお嬢ちゃんが来る場所じゃねぇんだわ、ぎゃははは！」

『あ、そりゃどーもっ！』

ｸﾞﾁｬｯ

周りには何が起こったのか分からなかった。

分かるのは倒れているキヨマサと靴に血が付いたA。

あんな華奢な女にキヨマサがやられたことが信じられなかった。

『あーあ、そんな口叩いてるから～

お生憎様ね、わたしイライラしてんの、アイツのせいで』

私が目を向けた先には

「……！」

唖然とした表情で固まっている万次郎がいた。