【アイナナ】大好きな歌を、大好きなキミへ。番外編（仮） (ページ6)

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天「第5話」楽「何でいきなり過去話が始まるんだよ」龍「ほら、本編では出来そうにないからね」ページ6

ー楽sideー

楽「おまえ……！」

間違いなかった。

銀朱の髪に雪のように真っ白い肌。

間違いなく、あの夏に出会った＿＿＿＿＿＿

楽「葉月宙！」

宙「え、なに？怖いんですけど」

楽「おまえ、葉月宙だろ！病院で会った………」

宙「は？何の話？」

楽「はぁ！？だってあの時スカウトされてたんだろ」

宙「はぁ？私がスカウトされたのはつい最近！渚と涙と一緒にスカウトされたの！！」

楽「じゃあ別人………？」

宙「アンタの知ってる『葉月宙』と私は別人でしょ。それより、時間少ないんだから早く始めたいんだけど」

渚「あぁ、アレ？会議時恒例の………」

涙「曲選択！」

宙「うん。早くやろう」

渚「いや～今日の楽しみだったからな～！」

龍「あの……曲選択って？」

宙「そのままの意味だよ。良い曲を選ぶの。今日の場合、私たちのファーストシングルを決めるの」

天「選択する曲なんてどこにあるの？」

宙「50曲。私が8年間ずっと貯めていた曲を選ぶの」

渚「ま～た量が多い！」

涙「1曲目、行きまーす」

～♪

宙「だめ」

TRIGGER「は？」

宙「だから、この曲はだめ。次2曲目」

～♪

渚「だめ。3曲目」

この後、ワンフレーズ聞いて終わりという流れが49曲続き、ついに最後の一曲になった。

宙「あ、この曲……」

涙「宙、どうしたの？」

宙「この曲は私が入院生活の一番最初に作った曲だ………」

～♪

この曲は初めて最後まで流された。

これで断言できる。

楽「やっぱりオマエは病院で歌を聴かせてくれたやつだろ」

天「何？なにがあったの」

宙「だから、さっきから言ってるけど違う。変な想像しないで」

………性格を除いて全てあの葉月宙だ。

涙「宙！この曲は絶対みんなが聞いてくれる！覚えてくれる！」

渚「これ、絶対最初に歌う曲にしたいなぁ！みんなの心を動かせる曲だよ、これは」

宙「えへへ……ありがとう。自分で作った曲を褒めて貰うのはとっても嬉しいなぁ」

………前言撤回。性格もそのままだな。