【アイナナ】大好きな歌を、大好きなキミへ。番外編（仮） (ページ12)

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一織「第11話ですね」大和「今回は隼さんか？楽しいやつ期待」ページ12

ー隼sideー

僕の知り合いにはとても可愛らしいお姫様がいる。

名前は葉月宙。

160センチより少し小さいくらいの小柄な体はとても細く、折れてしまいそうなほど。

真っ白な肌は僕と同じ。

心の内に秘めた情熱だってね？

隼「おはよう！会いに来たよ!!僕のお姫様、宙!!」

宙「おはようございまーす(棒」

隼「おや、どうしたんだい？元気がないようだね」

宙「……何でも無い」

うーん。何かあるねぇ。

あ。

隼「体温計体温計……あった♪」

宙「え、ちょま……」

ー ……ピピピピ

隼「39度ピッタリ。大丈夫？」

宙「うん。大丈夫」

隼「強がらなくていいよ？」

ーひょいっ

隼「今日はずっと僕が傍に居てあげるね」

宙は無理しやすい。だから風邪も引きやすい。

そんな時に休んで貰うように仕向けるのが僕達の役目。

隼「無理はするものじゃないよ？」

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宙「ん……ふあ～」

隼「お目覚めかい？お姫様」

宙「ん。隼」

隼「なんだい？」

宙「看ててくれてありがと」

隼「っ///」

不意打ちも上手で、少し緩んだ顔には僕でもキュンとしちゃう。

整った顔は綺麗で思わず手を出したくなっちゃう。

けどそれは我慢我慢。

これからも一緒に居るためにも、ね。

隼「これからも一緒に居ようね」

宙「……何だか告白みたいで恥ずかしいんだけど」

隼「うん。だって告白だもん」

宙「……冗談がお上手な魔王様ね」

……本当は冗談じゃないんだけどな。

宙にだって好きな人が居る。

僕が邪魔することは出来ない。

宙「ねぇ、隼」

隼「ん？なんだい」

宙「……」ﾁｭ

隼「！……宙？」

宙「頑張った魔王様にお姫様からご褒美」

本当に、不意打ちの上手なお姫様。

大好きだよ、宙。

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隼「……っていう夢を見たんだ!」

始「そうか」