007 緋色の記憶�� ページ8
剣はドス黒い赤に染まった細剣と、青く透き通った細剣だった。
「これが君を導いてくれるだろう。本来××××××ない方向に、ね」
そして、男は少女を連れて外へ出た。
その時、チラリと見えた男の首には、深い傷があった。
その後エルフに裏企業で働くことを進められ、少女はハッカーやスパイ系の仕事を任された。
たまに入った暗殺の依頼もしっかりと受けた。
そして日本の研究所のデータを盗みに、その研究所に侵入し、サーバーからアクセスしていたとき、とあるデータを見つけた。
「『南波刑務所』……」
少女はすぐにファイルを開き、上から下までを高速で読む。
それを研究所のデータとともにコピーし、帰ろうとしたときだった。
「待て！侵入者め！」
研究所の夜勤の人だろうかに見つかる。
ボスからかは、「研究所の人間を数人殺してもよいぞ」と言われている。
少女は剣を抜き、すぐにその男の心臓部分に刺した。
「つまんないヤツ。弱すぎ」
そして少女は研究所を出て、拠点へと戻ると＿＿＿＿
＿＿＿＿捕縛完了
と後ろから声がする。
慌てて少女は振り返るが、先に意識は狩り取られた。
狭まる視界に映ったのは＿＿＿＿＿
『双六 一』だった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「＿＿＿ッ!」
私はすぐに体を起こし、荒くなった息を整える。
どうやら私は畳の上で寝ていたようだ。
今ので全て思い出した。
首に傷のある男に強さを貰ってから、私はハッキングを繰り返してみたり、暗殺をしてみたり。
＿＿＿＿どんなクズだよ。
私は勝手に渚さんと私の周りを囲んでいた人を恨み、勝手に家を抜け出し、人体改造を受け、裏社会で活動。挙句の果てには囚人になって。
まぁ、私のこの記憶は拭えるようなものではない。拭っていいものではない。
どれだけ拭いても落ちることはない。
私についた『緋色』は。
ショートパンツの裾の少し下にある真っ黒なポーチに手を触れ、そこから棒状の物を引き抜く。
十センチほどの金属の棒。
パッと見短い警棒のようにも思えてしまうこの棒だが、これは警棒とは全く違う物。警棒よりもっと恐ろしいもの。
棒についた一つの突起。
それを軽く押し込めばこの棒は剣に変化してしまう。
沢山の血を染み込ませた紅い剣に＿＿＿＿＿
「あー、ダメだダメだ」
「何がダメなんだ？」
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白夜狼 - とても面白い作品でした！ところで一つ気になったのが、『夜桜』ではなくて『四桜』ではないでしょうか？ (2018年11月15日 21時) (
レス) id: baf811e79e (このIDを非表示/違反報告)
くろくろ(プロフ) - リンさん、コメントありがとうございます!! (2017年11月21日 21時) (レス) id: a73440cd59 (このIDを非表示/違反報告)
リン - とても楽しかったです!! (2017年11月21日 19時) (レス) id: baf9cf8c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろくろ | 作成日時：2017年10月31日 6時
