038 波乱万丈新年大会!!終【鏡開き】 ページ39
ハジメはすぐにジューゴだけを掴む。
ウノたちが安堵の息を吐いた途端、ハジメがジューゴの腹部を殴り飛ばした
壁に叩きつけられたジューゴの吐血、骨の折れる音、ハジメの行動
その全てにその場にいた者達は驚き声も出せずにいた。
ウノ「おいハジメ、さすがにやりすぎ…」
ハジメ「黙れ、囚人が勝手な行動をとるな、邪魔だ。俺は自分の職務を完遂する、それ以外にお前達の相手をする理由はない
こいつの正体を暴くのも俺の仕事だ」
ハジメがジューゴに歩み寄る
ジューゴ「…はじ、め…ケホッ…あり、が…と…」
倒れていジューゴはそういって気絶した、同時に武器も消え細い腕に戻る
彼から溢れた血が地面を真っ赤に染めた。
―――捕縛完了
A「あーあ、折角楽しくなってきたのに」
ハジメ「……誰だ、オマエ」
A「見ての通り、Aだよ？まぁ、ちょっと違うけど」
ハジメ「どういうことだ」
A「んー、簡単に言うと、『Aの裏の存在』ってとこだね」
ハジメ「……」
A裏「敵対しなくても、すぐ戻すさ。面倒くさいしね」
ハジメ「……」
A裏「でも、一応言っておくよ。
この姿なら、誰も私を止めることはできない。
例え、それがアンタのような奴だとしてもね」
ハジメ「オイ、それってどういう……!!」
A裏「じゃあね」
Aが指をパチンッと鳴らすと同時に、会場を包んでいた膜は割れ、シャボン玉が空へ登っていく。
いつの間にかジューゴの傷も癒えていて、気を失っている以外は、以前の状態と変わりなかった。
A「って、早く決着つけよ」
Aは放心状態だったハジメの脇腹を肘で突き、ハジメの意識を現実へと引き戻した。
A「早く。時間がマズイでしょ？」
ハジメ「お、おう」
そして、ハジメはすぐに階段を駆け上がり、蓋を割った。
『新年大会優勝は13舎13房』
そんなアナウンスは流れず、会場全体はリンクに残る一人の少女を見つめていた。
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白夜狼 - とても面白い作品でした！ところで一つ気になったのが、『夜桜』ではなくて『四桜』ではないでしょうか？ (2018年11月15日 21時) (
レス) id: baf811e79e (このIDを非表示/違反報告)
くろくろ(プロフ) - リンさん、コメントありがとうございます!! (2017年11月21日 21時) (レス) id: a73440cd59 (このIDを非表示/違反報告)
リン - とても楽しかったです!! (2017年11月21日 19時) (レス) id: baf9cf8c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろくろ | 作成日時：2017年10月31日 6時
