死なないために足掻きましょう。６【キミガシネ】 (ページ46)

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２９０話「本命の前に」ページ46

酒場で...無事に飲酒をする事の出来ない未成年の人数を確認出来たため、改めて食堂の奥へ戻って来た。

サ「......飲酒が出来ないのは...私も含めて全員で“９人”です。」

サラちゃんは効率も考えてかダイアルを右に回して数字を９にした。
そしてその状態でドアノブを捻れば...ガチャと音を立てて扉は開く。

『お手柄だね、サラちゃん。』

ケ「これでピンクの部屋に行けるね。
準備は良いかい？」

サ「ま、待って下さい...！
先に別の部屋を見てみませんか？
カギがかかってない部屋にカギが付いてた事からも...この部屋が本命だと思うんです。」

ギン君を探すなら、この部屋にさっさと入ってしまうのは早急かもしれないと言うサラちゃんの考えに...私達は同意して、残り調べられていない２階と遊技場を目指す事にした。

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遊技場は相変わらずガランとしていた。
ダーツ台の電源も切られていて、赤い部屋の扉も閉ざされている。

行けるのは青い部屋だけという事で...足を運んだ。

この部屋では絵画の下の部屋の隅に犠牲者のディスクが落ちていた。
こちらは...Ｅとの事。
これで６つ。
でも...黒板の人数と照らし合わせるなら、カンナちゃんのお姉さんは兎も角...あと１つが何処かで見つかるかもしれない。

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今度は２階へ向かった。
２つの【ゆ】の部屋、ギン君を助けた【石】の部屋、【鏡】の部屋は閉ざされていて入れなかったものの、【鏡】の部屋の謎解きで解放した鉄格子はそのままだったため...通路の奥へ向かう。

やはり...白の部屋には入れない。
ケイジさんの精神安定上、これでいいのかもしれないけれど...。

そして...ピンクの部屋を除いて、探索の最後の手掛かりになりそうな黒の部屋。
こちらには入る事が出来た。

この部屋は以前来た時と殆ど変わらないかと思ったけれど...パンパンだったシュレッダーの中身は処分されていた。

そして...逆にあの時気付けなかった物もある。
強い筆圧だったのか...薄らと消え残ってしまっている文字が黒板にあった。

［じぶんをすてろ］

自分を追い詰めるかの様な...言葉だった。

これを書いた人のその時の心情は分からないけれど...文字の大きさは不揃いで、不安定だったのが予想出来る。