死なないために足掻きましょう。６【キミガシネ】 (ページ24)

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２６８話「２本目」ページ24

歌い終わりと同時に響く...警告音。
遂に...２本の時間になってしまった。

［まもなく２本目の毒矢が発射されます。］

ノ「あーあ、歌なんて歌ってるから...間に合わなかったみたいだねー。」

カ「もうやめてください！！」

カンナちゃんの叫びと同時に...カウントダウンがスタートした。

［５］

ギ「っ〜...A姉ちゃん...！
メロンソーダ女、もう...やめてワン...！！」

ハ「......。」

ハンナキーは元々副フロアマスターだから、ノエルよりも発言権が少ないのかもしれない。
今は当たり前とは言え、先程から多くは語らない。

［４］

カ「私が代わりに受けます！！ノエルさん！！」

『カンナちゃん...バカな事は言わないの。』

ノ「つーかそんな自由認められないってさっきも言っただろー。
権利があるのはAだけだってー！」

［３］

『...っ...。』

少しでも...針の到達点を変えられないかと動かしてみるものの、固定された腕はビクともしない。

ギ「A姉ちゃんが...ボクのせいで...。」

『大丈夫...ギン君。
私はまだまだ...平気だよ。』

ギ「ううっ〜......！！」

［２］

『ふぅ......。』

身体に毒を流し込まれてる以上、焦ったら焦っただけ...周りが早くなる。
落ち着け...落ち着け......。

［１］

サ「Aさん...！
きっと、解決まであと少しだから...耐え切って下さい！！」

『任せて...サラちゃん。』

［０］

０カウントと共に...先程と同じ痛みを覚悟した...。

なのに...だ.........。

『い゛っ......え゛っ！！

っぅ............！？』

なに...？
何が...起こった......？

いや...勘違いじゃなければ１回分の痛みなんかでは治まらない。

まさか、腕に......２本...刺さった？

ノ「あれれー？
おかしいねー、これが２本目なのに...３本目も続けて一緒に刺さっちゃったねー！」

２本目までならギリギリ耐え切れると思っていた毒が...一気に身体に回るのを感じた。

『どう......し...て...っ...！』

ノ「テメーが余裕そうな顔つきだから、機械が誤作動を起こしたのかもねー？
まだ死んでないんだし、いいじゃん？」

良くない...っ！！
言い訳が無い...！！

頭...割れそう...。

腕の感覚が無い...。

気持ち悪い...吐き気がする......。

息が...苦しい......。

でも、これを受けるのが...ギン君じゃなくて...良かった...。